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自社株買い

人によって事業の成長性が奪われるから中小企業にもチャンスが生まれる

今日の日本経済新聞に『「電機の優等生」ソニーと日立、自社
株買い5000億円 見えぬ投資先』という見出しで記事があっ
た。
両社ともに、現在では成功企業として評価されているのだが、
株価は低迷している。
次の成長の芽がみえていないのだ。

私は自社株買いを、強く否定する立場だ。
わが国は、まだまだ多くの成長させていかなければならない
分野がある。
だが、この2社だけではないだろうが、企業が成長体験を獲
得してしまうと、今の事業に寄りかかろうとする慣性が働く。
また、人間は、成功体験を強くもっているほど、挑戦しなく
なる。
まして現在のビジネスが順調であれば、なおのことだ。

企業というところは、人によって成長していくのだが、企業
が衰退するときも、その多くの要因は人だ。
冒険しなくなることで既存事業は、いずれ成長が止まりはじ
める。
株主という生き物は強欲だ。
常になにかに挑戦して、今以上の利益を求めてくる。
これになにをもって投資をおこなうかという経営者の姿勢を
みている。

日立もソニーも十分すぎる売上高と営業利益なのだが、株主
からすれば、現在の事業領域に未来の利益がみえないのだろ
う。
株を買わない。
そんな状況だが、経営者は安易な方法に頼る。
自社株買いだ。
私に言わせれば、金で株主の面をたたいているようなものだ。
品が良くない。


資料:日本経済新聞社

私がソニー子会社に在籍して時代のソニーの当期純利益率は
1.3%だ。
株価は、この年の12月30日の終値5,510円だった。
大賀さんは、当期純利益率5%くらい、どうして出せないの
か、と言っていた。
ちなみに日立のこの年12月30日の終値822円だ。
今日のソニーの株価は3,596円、日立は4,808円だ。


資料:日本経済新聞社

株価というのは、今の好業績だけでなく、その企業が将来ど
れくらい利益を稼ぎ出せるか、という未来の価値に対する投
資家の期待値を映し出している、といわれている。
ソニーは、すでに成長性が伸びきっていると思われているよ
うだ。
私からみても、むかしのようなわくわく感がない。

このような事業の成長性の欠如は、すべて人間から生まれる。
ここに書かないのだが、現在のソニーに、私は危惧すること
がある。
私だけではない、いろいろな人たちがレポートしている。
いわば普通の企業になっているようだ。
株主だけでなく、わが国の国民からもあまり期待されていな
いように思える。
単なる有名企業だ。

だからこそ、中小企業は、大手企業の弱点を突いていかなけ
ればならない。
その出発点は、人だ。
AIではない。
大手企業とて完璧ではない、必ず見えない瑕疵があるものだ。
中小企業は、大手企業がつくった小さな瑕疵をとらえて挑戦
しなければならない。
現在の利益が、企業の健全な実態を表しているのではない。
むしろ逆の症状を表していることも多い。

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