昨日の日本経済新聞の記事に『川崎重工業は水素からナフサ
(粗製ガソリン)を生産する技術の提案を始めた。対象は明
らかにしていない。天然ガス由来の水素を加工する独自技術
を生かして経済安全保障に貢献する。
12日に開いた決算説明会で明らかにした。川崎重工は天然ガ
ス由来の水素などからガソリンを製造するプラントをトルク
メニスタンで納入した実績を持つ。同様の商業プラントは世
界でも珍しい。この技術を応用してナフサや石油化学材料を
製造することができるという。
橋本康彦社長は説明会で「水素を使ってガソリンやナフサを
つくれると知らない人がまだ多い。色々な方に紹介し期待を
寄せられている」と話した。川崎重工は次世代のエネルギー
源として水素事業に力を入れている。
ナフサは原油から製造するのが一般的だ。中東情勢の悪化で
ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続き、価格が上昇している。
川崎重工は天然ガス由来の水素などを活用すれば調達先を分
散できる利点を訴える』とあった。
水素社会を応援したい私には、なんとも挑戦的な企業だ。
もっとも、水素社会へ挑戦しているのは、川崎重工業だけで
はない。
多くの企業が挑戦しているところだが、なんといっても原油
が1バーレル60ドル代では、水素への挑戦は鈍っている。
水素が原油と戦える価格は、原油と比較した場合、1バーレ
ル150ドルくらいになると、なにかの記事に読んだ。
中東紛争で原油が高くなっているのだが、まだ1バーレル1
00ドル程度だから、多くの企業や国民は、水素社会を遠く
に見ているだけだろう。
だが、川崎重工業は、水素からガソリンやナフサを作る、と
記事にある。
私は、水素からガソリンやナフサが作れることさへ知らなか
ったのだが、そんな分野へ挑戦している。
原油価格からすれば、採算に乗るには遠い道のりだろうが、
この国の未来のために挑戦しているようだ。
自己株式取得(自社株買い)ばかりが目立つ大企業だが、本
来、川崎重工業のように未来に向けた投資が必要なのは、わ
が国の大企業だ。
ちなみにネットの情報によれば『川崎重工業(7012)は、
2026年5月時点で大規模な自己株式取得(自社株買い)の実
施を積極的に公表していません。同社のIR配当情報によると、
自己株式の取得は原則として実施予定なしとされてお
り、財務・株式動向は決算短信や有価証券報告書で公開され
ています』とある。
中東紛争が収束して原油が安くなれば、未来のエネルギーに
見向きもしない大企業がいかに多くなるか、わが国の大企業
は、今からでもこの先の対応が目に見えてくる。
コメではないが、どれだけあらゆる分野において減反ばかり
しているのか、と言いたい。
しかも、自社株買いだ、どこをみて経営しているか、と思う。
人にも投資しない、未来にも投資をおこなわない大企業に存
在価値などない。
中小企業は、自らできる分野から水素社会を眺めておくこと
だ。可能性はあらゆるところにある。