経理 記帳代行ならエヌエスアカウトスタッフ

遊び心

仕事を道楽にする遊道楽歩の勧め

道楽(どうらく)という言葉には、否定的な意味合いが強いの
だろうか。
辞書には『本業以外に熱中する趣味や遊び、または酒や博打な
ど金銭・時間をつぎ込んで遊興にふけることを意味します』と
ある。
元々の意味は「仏道を修行して悟りを得る喜び」という仏教用
語だったようだ。
私に言わせれば、仕事にはまって悟りは開けないが、フロー状
態になることを体得した。
ミンツバーグだ。

言葉の意味は、時代とともにいろいろな意味に変化する。
道楽にできるということは、人間自身がはまっている状態のこ
とだろう。
はまるものは、人間によって違いがあるのだが、私のような無
教養な人間は、日常そのものが遊びだ。
仕事さへ遊びの感覚だ。
なにも意識して、そのようにしているわけではない。

私のまわりにあるものは、すべて遊びに通じる。
それくらい面白さがある。
一番おもしろくないものは、人間だ。
しかも、企業の管理職は、もっともおもしろくない存在だ。
それに比べると、中小企業の経営者は、おもしろい人が多い。
どんな企業でも、そこにドラマがあり、人間の息遣いがあるか
らだろう。
中小企業の経営者は、私が知る限りだが、遊び心があった。
ただ、みな中途半端なのだ。
遊びに徹することができない。
だから、経営がうまくいかない。

仕事など多くのことは偶然決まることが多い。
もっとも、やっている本人はあらゆるデータなどを参考に、論
理的にうまくいくと思っているのだが、その多くは偶然決まっ
ているものだ。
私とて同じだ。
だから、偶然を引き寄せるために遊び心があったような気がし
ている。
それを人は『運』ということで表現する。
論理性だけで物事が決まることは、人間社会ではない。
ソニー子会社時代でも、そうだった。

私が師事した元社長には、遊び心があった。
私と同じ部類の人間だ。
違うのは、私よりは能力的に優れていたということくらいだろ
う。
遊び心は、私と同じだった。
だからこそ、昨年90歳で亡くなられたのだが、ずっとお付き
合いができた。
亡くなられてからは、奥様と交流させていただいている。

ソニー子会社時代、何度自宅に拉致されたことか、ハイヤーの
なかから私の妻に、今日はわが家でお預かりします、と電話を
してくれた。
元社長の家につけば、夜中の宴会だ。
奥様の苦労がしのばれる。
奥様も遊び心がある方だった。
無邪気に元社長に議論を吹きかけていると、元社長の秘蔵の話
をしてくれた。
偉そうにするな、と私たちは、元社長をいじっていた。

翌朝は、一応会社へいきまじめそうに仕事をした。
それでも遊び心は、仕事をどんどん前に進めてくれた。
元社長は、どんどんやれ、と私たちをけしかけた。
ソニー子会社時代は、まるで私の小学生時代と同じだった。
毎日が遊びなのだ。
小学生が遊びで疲れることはない。
私は、仕事で疲れることがないことを知った。
私の人生と共鳴した。

人生、所詮『遊道楽歩(私の造語だ)』だ。

news allread more

share this one