経営者をまじかにみてきた私には、そもそも経営者のなかで理
論(あるいは自分の持論)を話すことはできても、その内容を
実現化する人は極めて少ないことだけはよく理解できた。
話すのは誰にでも簡単にできるのだが、その実現にお金がかか
る。
私が知る限りだが、この段階で無邪気にあきらめる人(経営者)
ばかりだった。
経営とは、自分が考えていることの実現化だ。
この点で多くの困難が待ち構えているのだが、多くの経営者は、
いとも簡単に自分の持論を取り下げる。
持論を取り下げず、お金に負けることなく(資金を蓄えて)、自
分が考えたことを実現している経営者がいる企業は、私の想像
を超えた成長を実現できている。
それでも、この経営者が上場するとなると、上場会社を運営し
ていく能力があるかどうかは別だ。
上場には、実現しなければならない現実があるからだ。
上場しても形式的なことで済ませている経営者がいる企業は、
成長できない。
ましてグローバルな挑戦をするのではあれば、上場会社の運営
という理論を現実化する作業がある。
金がかかる、時間もかかる、人材も必要だ。
さらに仕組みとして動かす実行能力が試される。
世界に打ってでて、世界的な企業になったところは、日々の現
実のなか、いわば実務のなかに上場企業を動かしていくバック
グランドをもっている。
一般社会の人たちは、このおうな事実を知らない。
世界で戦っている企業は、株価に一喜一憂することなどない。
世界の競争のなかでルールを順守しながら、自分たちができる
ことに挑戦している。
経営がうまくいくには、それを支える仕組みがある。
多くの経営者は、その構築や運営にかかる金は、コストととら
えているのだが、世界へでていく企業の経営者だけは、経営を
支えていく仕組みの構築にかかる金は投資だ、と考えていた。
わが国に存在する企業の経営者の大半は、その考え方と実行能
力が薄ぺらい。
だから負ける。
世界で戦っている現実、それは、経営者がわが国の制度などに
阿っていては、グローバル社会で戦うことはできないというこ
とを教えている。
わが国の上場会社の運営は、あまりにレベルが低すぎる。
これが現実だ。
やるべきことの実現化は生易しいものではない。