日本は中小企業が多いのだが、その一部は大手企業の下請け企
業としての意味があった。
部品の調達などでは、そもそも大手企業が作れても採算ライン
に乗らない。
中小の下請け企業が作る部品を調達して最終製品にしていくパ
ターンだ。
大手企業、中小企業ともにメリットがあった。
しかも、日本の中小企業は企業全体のの99%以上を占め、雇用
では約7割にもなっている。
政治側からみれば、中小企業とその雇用者は、農家同様、選挙
における大票田だ。
選挙の街頭演説をみていれば、中小企業のおやじらしい人が、
応援する人物について語っている姿があった。
『議員側にキックバック(還流)した裏金問題など、もう終わ
った、終わったこと』とインタビューで話していた。
この姿だけではないが、政治による補助金や信用保証によって
中小企業は、これまで生き延びてきた。
ところが、現在の状況は、トランプ関税や中東紛争などによっ
て大手企業自体が存立基盤を揺るがされている。
垂直統合型企業の象徴の自動車産業では、マツダが旧デミオの
生産終了、と今朝の日経が報じていた。
自動車大手では、今後、生産縮小が続くだろう。
下請けの中小企業は、同じように仕事がなくなっていく。
国の資金は、今後わが国を支えていく半導体やAI投資、あるい
はエネルギー関連などに集中投下されていくだろう。
中小企業を守っていく余裕が、これまでの時代のようにはない。
原資は限られてきた。
だからこそ、中小企業は独立自尊で自らの身は己で守るほかな
い。
中小企業は、目先を変えれば付加価値が高い製品やサービスを
生み出すチャンスがある。
そもそも大きな売上がないのだから、変幻自在に自分の身を変
えることは得意なはずだ。
得意なことが下請けという奴隷制度のなかに封じ込められてい
ただけだ。
今、明治維新ではないが、ときは、中小企業維新だ。
大手企業は中東紛争のなかで、必要な物資(部材など)の補給
線がたたれ始めている。
益々、身動きがとれなくなるだろう。
こんなときこそ、中小企業は、自社の技術を見直し、そして自
社ブランドを築け。
そして輸出だ。
国内の萎れた市場は見るな、世界だ、と言いたい。