アストンマーティン(Aston Martin)は、1913年に創業された
イギリスの最高級スポーツカーメーカーだ。
今年からホンダエンジンを載せてF1へ挑戦している。
ホンダは、F1を幾度も中断する自動車メーカーだ。
少しでもF1から離れれば、その技術を維持していくのは大変
だ、と想像できる。
F1から離れたことがないフェラーリや2010年にワークスに復
帰したメルセデスでさへ何度も苦杯を喫している。
いかに過去に実績があったホンダでも、新たなF1参戦ですぐ
に結果が出せるほど甘い世界ではない。
最下位からの出発は当たり前だろう。
人は夢をみる。
私もだ。
今年、アストンマーティン・ホンダに勝ってほしい、と願っ
ている。
私でもこれほど厳しいとは思っていなかったのだが、どこに
問題があるのかさへわからない。
私は、ホンダがアストンマーティンと組んだことに思いを馳
せていた。
私の勘でしかないのだが、ホンダはアストンマーティンから
ラグジュアリー・スポーツカーの作りと走りを学ぼうとして
いるように思える。
現在のホンダがおかれている立場は、過去の日本の製造業の
延長だ。
良品廉価の製品づくりではホンダの未来はない。
安くてよい製品は、誰でも作れる時代だ。
韓国、中国と次々に競争相手はでてくる。
ホンダは、これからどんな車づくりをしていくのかを問われ
ている。
ソニーと組んだBEVのAFEELA(アフィーラ)は、ホンダの
未来を象徴していたのだが、ホンダの業績悪化に伴い、この
事業は中止になった。
しかし、突然、米国のイラン攻撃により原油が高騰している。
この紛争が、はやめに解決をみたとしても原油の調達は簡単
でないだろう。
ガソリン相場は、長い時間軸でみても高くなっていく、と思
われる。
BEVに戻るチャンスがある。
わが国のような日和見な国でも、これからのリスクを考えれ
ば、原油の調達国を中東以外に広げていくのは火を見るより
明らかだ。
原油価格は、この先安くなるときもでてくるのだろうが、今
回の中東リスクによって、おいそれとこれまでのように中東
依存を高めていくことはないだろう。
むしろ、石油以外のエネルギー源を開発していかなければな
らない。
こんな時代だ。
良品廉価の自動車を販売していても、ホンダの先はみえてい
る。
ホンダは、日本でラグジュアリー・スポーツカーを製造して
いた。
NSXだ。
しかし、英国やイタリアの自動車メーカーが作るラグジュア
リー・スポーツカーとは、まだ大きな差があった。
ホンダは、今回アストンマーティンと組むことで、本格的な
スポーツカーを生み出したいと思っているのではないか、と
私は考えている。
ホンダは、小型ビジネスジェット機を製造販売している。
大衆車をいつまでも追いかけていく時代ではなくなった。
また、大衆車は、なにもホンダブランドである必要もない。
そんなホンダの姿勢を、今日の日本経済新聞は批判していた
のだが、私は、ホンダに限らず多くの日本企業は、本質的な
改革が必要な時代がきたと感じている。
ホンダのビジネスジェットが売れている。
マーケットは日本ではない、世界だ。
私は、アストンマーティン・ホンダに期待している。
アストンマーティン・ホンダには、これまでにない夢がある。
アストンマーティン・ホンダが優勝したとき、ホンダは変わ
っているだろう。