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投資

これから国内投資を増やしていけるのは中小企業だ

国内投資をおこなわない大手企業の現状は、私が現役時代から
言われていたことだ。
積極的な国内投資をおこなうことなく、いつも外需頼みであり、
企業と政府は内需を増やす対策をすることはなかった。
外需頼みは、国内の中小企業から吸い上げたコストをもとに、
安い製品を海外へ販売拡大させていくことでGDPを増やしてき
た。
ところが、電機産業は、コモディティ化された製品は、すでに
中国が生産の中心になっている。
むかしのように家電を製造する大手企業は日本にない。
それぞれの大手企業は、独自性が高い製品やソリューション事
業などへシフトしている。

私の現役時代、国内投資が増えない要因は、プラザ合意後の円
高のためだった。
徹底したコスト削減をおこないプラザ合意後も輸出を増やして
いったのだが、円高はさらに進み、わが国の大手企業は、諸外
国で工場の進出をおこなってきた。
現地で生産し、現地で販売することによって円高を回避してき
た。

ところが、現在のような円安になってきても海外投資は減少し
ていないようだ。
理由はいくつかあると、次の記事にあった。

過去最大の経常黒字でも円安はなぜ? 円が買われない経済を促
すのに、日本企業がコスト高の海外への投資を増やし続ける不
思議

<一部抜粋>
『日本の対外直接投資の行き先で圧倒的に多いのが米国なので
すが、米国の平均年収は日本の倍以上です。オランダ、英国、
オーストラリアの平均年収も日本よりずっと高いです。それで
はなぜ日本企業は労働コストが割安な日本ではなく、割高な
海外への投資を増やし続けているのでしょうか。

日本国内の需要がそもそも弱いということもありますが、国内
で生産をして輸出すればよい話です。やはり人手不足が問題な
のでしょうか。国内で生産拠点を作りたくても、工場で働く人
が確保できなければ意味がないので、海外に出ざるを得ません。
おそらく様々な理由があって日本企業がわざわざコストの高い
海外に進出しなければならなくなっているのだと思います。そ
のあたりの原因を根本的なところから改善することができれば、
日本経済も強くなれるはずですし、円の価値が下落し続けるこ
ともないと思います』

私は、そもそも国内の産業基盤が変わったからだと考えている。
電機産業をみればよくわかる。
現在、国内で販売されている家電の多くは中国製だ。
このような現状から国内で作って国内で販売しても売れるもの
がないのだ。
大手企業は、このような状況で国内投資をおこなうことはない。
人口減少社会で、しかも賃金が上がらない社会だ。
日本の大手企業が国内投資をするインセンティブがない。

そのなかでも自動車だけは、例外的に国内で製造して海外へ輸
出を増やしてきたのだが、ここでも韓国や中国に追い上げられ
てきた。
いずれ国内の自動車製造企業は、数社に集約されていくだろう。
もっとも、軽自動車の製造販売は、これからも増えていくだろ
うから、ある程度の投資は行われるだろう。
トランプ関税は、まさに日本の自動車産業を狙い撃ちにしてい
る。
関税分を国内メーカーが負担して米国内で販売をおこなってい
ると、なにかに書いてあった。
自動車関連の下請けの中小企業は大変だ。

このようなわが国の現状を俯瞰してみれば、国内の中小企業こ
そが、国内投資をおこない海外への輸出を増やしていかなくて
はならない。
大手企業のような大きな売上高は必要ない。
それぞれの中小企業の特徴に合わせた製品やサービスを増やし
ていくことで、国内投資は増えていくだろう。
中小企業の時代とは、戦後の日本と思えばよい。
小さな企業の努力がこれまでの日本を作ってきたように、現在
の中小企業が活躍していくことが、まさに日本の未来の姿にな
る。
国内投資をすることができない現在の大手企業は、将来日本の
あるべき姿は作れない。

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