今日の日経新聞(有料記事)に「賃上げ率、中小が大企業超え
26年春闘は中高年や人材育成も的」という記事がでていた。
もっとも、大切な視点は「賃上げ率」だ。
賃金が大手企業を超えたわけではない。
それでも、このような情報は、中小企業でも把握しておく必要
がある。
以前にも書いたが、中小企業は、大手取引先に対して値上げの
交渉をしなければならない。
値上げを言い出せば、仕事を切られると思うのだろうが、それ
で切られるようなら、長期的にみて事業を維持していくのはむ
ずかしくなるだろう。
本来、ダメ元だ。
値上げ交渉をしてみないと、その結果はわからない。
交渉そのものがなければ、大手企業でも相当人間ができた人の
存在がない限り、大手企業側から値上げの話をしてくることは
ない。
大手企業は、常にコストダウンだ。
値下げの要求ばかりだ。
値上げ交渉に限らず、なにかをお願いする場合、交渉をもちだ
すのは中小企業のほうだ。
待っていても現状は変わらない。
現状を変えていく意思が、中小企業の経営者には求められる。
また、同有料記事には「連合は従来も格差是正を重視し、中小
労組に大手を上回る賃上げ要求を求めてきたが、今春交渉では
それに加えて取適法をテコに、経営側に取引先への価格転嫁を
求めるよう促した。自助努力だけで持続的な賃上げが難しい中
小の余力を高めるため、春闘の射程を労使間の交渉から取引先
との交渉にまで広げたことが、一定の成果を上げた」とあった。
資料:日本経済新聞
このような大枠の流れを知ることは大切だ。
このようなことが理解できていれば、自社のおかれたポジショ
ンを客観的に知ることも可能になるだろう。
さらに、自社の現状を把握することで自社の製品やサービスが
競争優位になっていれば値上げ交渉を進めていくことができる
し、反対に自社の商品などが、他社と差別化ができていない場
合は、自社の差別化をどのような視点でおこなうかを検討しな
ければならない。
すべての要因は、自社の環境のなかにある。
経営者は、自分の会社の足元を見つめなおすことからしか、次
の展開はできない。
愚痴っている暇があれば、ひとりひとりの社員を活かしていけ
るマネジメントをやることだ。
社員を活かしていくからこそ、自社の苦境を転換していくこと
ができる。
中小企業ほど、工夫ができることは、自社の足元にいくらでも
転がっている。
多くの中小企業は、毎日惰性で仕事がおこなわれているだけだ
った。
そんな会社は、優秀な人材が入社してきても、長くその会社で
働くことはなかった。
中小企業は、お金だけでなく、人材も流出させている。
現場や人材、そして足元を見直せ、だ。
