スタートアップ企業の多く課題は、資金不足がほとんどだ。
すべてではないが、少なからず国の補助金をもらって事業を進
めているケースがある。
しかも、その額は数十億円といものもある。
順調に事業が成長していけばよいのだが、なかなかそうはなら
ない。
引き続き国の補助金を申請する。
補助金審査が不採用となり、資金繰りが悪化して破産手続きへ
進む。
ざらだ。
このような事業は、そもそも補助金頼りで事業をスタートする
からだろう。
事業を発展させていく意気込み(資金を自ら調達する)にかけ
ていることが多い、と思われる。
もちろん、当事者にはそれなりの理由があるのだろうが、将来
性があるというのであれば、資金繰りだけが問題なら、大企業
などへ事業そのものを売却すればよい。
おそらくだが、このようなスタートアップの事業は、なんの価
値も見いだせないことが多いのだろう、と想像できる。
学生の遊びの延長だ。
他方、創業70年で東証プライムへ上場するような企業が存在
する。
長い年月だ。
私が生まれて少ししてから、この会社は生まれていた。
私が勝手気ままに生きていた間に、着実に事業を成長発展させ
ていた。
私は、中小企業がおこなっている事業には、スピードだけでは
ない要素が多くある、と思っている。
70年はかなりの年数だが、20年、30年が当たり前だ、と
考えていた。
事業の発展には、時間がかかる。
いつも書いているのだが、中小企業は、人、金、物、情報と、
どれをとっても満足できる状況にはない。
満足できている状況は、毎日の仕事があるだけだろう。
日々お金を支払ってくれる人や会社があるだけで充分なのだが、
それだけでは事業が継続していくことはむずかしい。
自社の存在価値を、なにをもってして、社会、あるいはお客様
に認めてもらえるか、いつも考えておかなければならない。
世の中は、みな同じような仕事をしているものだ。
スタートアップ企業のような特別な技術をもっている中小企業
は少ない。
そもそも、スタートアップ企業の技術そのものが怪しい、こと
だったのだが、私の少ない経験だ。
中小企業は、どんな時代でも同じような仕事をしている集団だ。
だからこそ、そこから抜け出すための努力が日々必要になる。
70年の歩みは、他の中小企業と同じことをすることからはじ
まっている。
プライムに上場できた理由は、他の中小企業との差別化を図っ
ていっただけだ。
ただし、そのプロセスが70年間というだけなのだ。
スタートアップ企業は大切なのだが、残念ながら、わが国のス
タートアップ企業の成功率は低い。
その点、あまたある中小企業には事業の実績がある。
この点が大事だ。
差別化のプロセスは、ここからスタートするからだ。
特別な技術は最初は必要ない。