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リスク管理

危機はよくないことではあるのだが、こんなことでもないと変われないのが人間だ

中東紛争はいろいろな問題があるのだが、わが国は、そのため
に現実の経済活動知ることになる。
私はオイルショックを2度経験したのだが、ある日突然、原油
が高騰したのだが、わが国の国民はパニックになった。
洗剤やトイレットペーパーがなくなった。
まだ、高校生だった私には、この事態がほとんど呑み込めてい
なかった。
父は知り合いからトイレットペーパーをなんとか手にいれた。
そんな苦労を傍らで感じていたように思える。

そんな時代、わが国の政府は、原油の調達先の多角化を進めよ
うとしていた。
1967年に約91%であった原油の中東依存度は、2度のオイルシ
ョックを経て1987年には約67%まで低下していた。
しかし、その後2009年には約89%に再上昇し、2023年は約95
%とオイルショック当時よりも中東依存は高くなっている。

経済原則は、安くて品質がよい物資を求めるものだ。
中東の原油はこれらの条件に合致していたのだろう。
中東地域の地政学的リスクは忘れ去られ、いつしかもと来た道
へ帰っていくく。
人間は、それほど賢くないことが、いつも証明される。
本来であれば、このような未曽有の危機のときこそ、新たな構
想が生まれなければならないのだが、危機管理ができていなけ
れば、次の行動は生まれない。

原油が1バーレル、150ドルを超えてくれば水素の生産コス
トと同等になるらしい。
中国では、次のエネルギー源として水素を活用することを国家
が決定した。
しかも、水素の電気分解には、太陽光発電を駆使するようだ。
原油の調達を中東地域に集中させれば、今般のリスクは、当然
考慮しておかなければならないのだが、人間は惰性で判断し、
行動をとっていく生き物だ。
問題が起きないときに、リスク管理を言い出すと、バカ扱いさ
れる。
これは企業でも同じだ。

私はリスク管理に積極的な人間なので、経営者へどんどん進言
するのだが、
私が在籍して企業で私の進言を真摯に聞いて、その対応を任せ
てくれたのは、ソニー子会社とある中小企業の2社だけだった。
どちもリスクに対する感覚が優れていた経営者がいたからなの
だが、私の意見を取り入れ、積極的な投資をしてくれた。

リスク管理はお金もかかるのだが、それよりもまずリスクを感
じ取る感覚と対応できる実行力が求められる。
未来を想像できる力がないと、人間は行動できない。
だが、このタイプの人間は、極端に少ない。
政府や官僚にも、リスクを感じ取れる人材はいるだろう。
だが、実際にはリスクが顕在したときに、はじめて動きだすの
だが、そもそもリスクを感じ取る力がない人間は、危機が過ぎ
去れば、また従来と同じような対応をとっていく。
お金がかからないからだ。
話をと通しやすくなる。
これが仕事ができる人間だといわれるのだろう。

リスク管理は、未来をみつめていなければならない。
行動には、自分自身の信念と勇気が伴う。
しかも、平時においては、無駄金と思われる投資を継続しなけ
ればならない。
このような長期的な展望をもてる政治家や経営者は少なくなっ
ているのではないだろうか。

わが国には、リスク管理する余力もないのかもわからない。
防衛費の増額も、燃料がなければ、防衛どころではない。
第二次世界大戦は、資源獲得のため戦争だった。
やらなければならないことは、自国で賄える原油にかわるエネ
ルギー源そのものだ。
今回の危機を通して、少しは本気で水素製造へ挑戦するように
なるのだろうか。

危機というは、本質的に人間が作りだす。
中小企業の経営者は、このことをよく考えておくことが必要だ
ろう。

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