私が経験した範囲だけだが、ベンチャー企業の創業経営の学歴
は、それは驚くほどピカピカだった。
優れた技術をもっていたのだが、うまく事業を軌道に乗せるこ
とはできなかった。
日本におけるベンチャー企業数は増えているようだが、少し調
べてみた。
日本のベンチャー企業の現状は、次のようになっていた。
『スタートアップ企業数(広義): 130,370社
帝国データバンクの調査(2025年10月時点)によると、創業ま
たは設立から10年以内の企業を対象とした場合、全国に約13万
社存在します。
主要スタートアップ数(狭義): 約25,000社
スタートアップ情報データベース「INITIAL」が収録・捕捉し
ている、成長意欲の高い主要な国内スタートアップの数は約2
万5,000社です。
大学発ベンチャー: 5,074社
経済産業省の「令和6年度大学発ベンチャー実態等調査(速
報)」によると、2024年10月時点で過去最高を更新しました。
J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]』となっていた。
アカデミックなところからも多くのベンチャー企業が生まれて
いる。
さて、ベンチャー企業数は増えているようだが、成功事例は少
ないように感じる。
そのなかで実績を上げている企業は、次のような内容になって
いた。
『現在、日本で特に注目され、実績を上げているスタートアッ
プの代表例をいくつかのカテゴリーで紹介します。
ユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)
未上場ながら巨大な企業価値を持つ、日本を代表する成功モデ
ルです。
Preferred Networks: AI(深層学習)の国内最大手。トヨタ自
動車やファナックなどと提携し、自動運転やロボット制御、創
薬などの分野で世界トップレベルの技術を持ちます。
Sakana AI: 創業から約1年という、日本最速でユニコーンとな
ったディープテック企業です。独自のAIモデル開発手法で世界
から注目されています。
SmartHR: クラウド人事労務ソフトのシェアNo.1。煩雑な労務
手続きをデジタル化し、多くの企業のDX(デジタルトランス
フォーメーション)を支えています。
Spiber: 人工クモ糸などの構造タンパク質素材を開発。環境負
荷の低い次世代素材として、アパレルや自動車業界から期待さ
れています。
直近で巨額の資金調達に成功した企業(2025年実績)
多額の資金を集められることは、投資家から将来性を高く評価
されている証拠です。
Mujin: 2025年の資金調達ランキングで1位(約362億円)とな
った知能ロボットコントローラ開発企業。物流や製造現場の自
動化を牽引しています。
Gaudiy: ファンと共にコンテンツを成長させる「ファン経済圏」
を構築するWeb3スタートアップ。大手エンタメ企業との提携を
強めています。
アークエッジ・スペース: 超小型衛星の量産化を手がける宇宙
スタートアップ。Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング20
26」で創業者が1位に選ばれています』とあった。
もちろん、すでに上場して企業もあるだろうが、それにしても
うまくいっている企業数は、それほど多くはないのではないだ
ろうか。
もちろん、すでに上場して企業もあるのだろうが、それにして
もうまくいっている企業がみえてこない。
他方、課題をみえてきてる。
今日の日経新聞に掲載されていたのが、前記記載されていたス
パイダーだ。
記事のタイトルは「スパイバー破綻が示すディープテックの難
路」となっていた。
優れた技術を有していたようだが、投資額に対して販路が少な
すぎたのだ。
いわば技術をお金に換ることができなかった。
経営を支えるボードメンバーは社会を支えるエリートたちだ。
こんな条件のなかで足りなかったのは、まさに販売力だ。
売る力がなかった。
このようなベンチャー企業は、私のまわりにも多い。
販路を探してほしいという依頼が多い。
私は、このような手助けはしない。
自分で売る力がない企業が成長発展することはない。
むしろ、ピカピカのキャリアよりも、泥臭い営業力をつけるこ
とが、真っ先に求めらえる。
技術やキャリアだけでは飯は食えない。
この点では、中小企業の創業経営者のなかには、少数だが売る
力をもっている人がいる。
それだけでも将来性がある、と私は信じている。