中小企業が海外挑戦するようになってきた。
やっとこさ、お尻に火がついてきたようだ。
日本の中小企業ほど内弁慶なところもないのだが、海外を目指
すことなど考えたこともなかったのだろう。
そんな中小企業が、ようやく動きだしていた。
わが国の中小企業は、昭和の経済成長期を目の当たりにしてい
ることから、国内だけで事業が完結する、と中小企業で働いた
経験は少ないのだが、私にはそう感じられた。
ところが人口減少社会となり、さらに大手企業は、今更でもな
いのだが、相変わらずコスト要求が強い。
大企業にどこまでついていっても利益を確保することはむずか
しい。
簡単に言ってしまえば、日本の中小企業をたたくことで安い製
品を大量に輸出してきたのが大企業だ。
下請けのことなどあまり考えていない。
ここにきて目が覚めて海外へ挑戦する中小企業が現れてきた。
わが国の産業にとってよいことだ。
世界で力をつけてこそ、事業は成長してゆく。
厳しい環境なのだが、日本のモノづくりを支えてきた中小企業
にとって、世界は宝の山だろう。
本来、船出することができるかどうかだった。
きょうの日経新聞を読むと、次のような記事を目にした。
『2024年10月に米シリコンバレーで開かれた、プリント基板技
術の展示会。大阪府東大阪市のプレス加工会社、サンコー技研
の田中敬社長は来場者の名札を見て息をのんだ。テスラ、スペ
ースX、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)……。名だたる米
企業の技術者たちが訪れている。
<中略>
中小事業者が多い金型業界には「海外展開は難しい」という通
説がある。日本経済新聞社の「金型調査」(222社集計)による
と、今後3年間で海外進出を検討する企業は5%。4割近い企業が
国内での規模拡大を掲げるのとは対照的だ。
しかし田中氏は「今ほど中小企業が海外で戦いやすい時はない
」と言い切る。円安で価格競争力が高まり、「Zoom」などビデ
オ会議ツールの普及で客先との距離も足かせではなくなった。
AIの進化で言葉のハードルも大幅に下がった。「最初に言うと
くんです。僕の英語が不自然でも『Chat(チャット)GPT』の
せいだって」と田中氏。自動翻訳や議事録作成を使い倒し、
巨大テックと渡り合う』とある。
他社の事例もでていたのだが、こんな中小企業が現れている。
この先、わが国の発展を支えていくことができる企業は、今あ
る中小企業のなかから現れるだろう。
わが国がAIやITで勝負できるわけがない。
日本の強みは、産業を支えている部品ビジネスなどが主体とな
る。あるいは農業にも未来があるだろう。
金型は、中小企業の得意分野だ。
世界はITだけで成立しているのではない。
改めてわが国の産業を世界で見直すことが求めらえてくるだろ
う。
中小企業ほどチャンスがある。
自由に動いてみることだ。