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イノベーション

中小企業こそシュンペーターから学ぼう

中小企業は、本来、なんでもできるところが長所だ。
その割に、私がみてきた中小企業は、なにもやらいところが
多かった。
これでは、中小企業が伸びていくことはできない。
もっとも、成長していくある中小企業の経営者は『経営とは
真っ暗闇のなかを目をつぶりながら走り抜くようなものだ』
と話されていた。
この経営者が率いる企業は大企業になった。
私のように明るい道を、リスクも取らずぶつぶつ(文句)言
いながら歩いてきた人間とは、まったく違う。

シュンペーターの主張は、あるタイミングで質的に劇的な変
化が起きる、といっている。
この劇的な変化が、企業や経済を飛躍的に発展させるという
ものだ。
彼の主張よれば、主流派経済学が前提とする穏やかな経済成
長は、極めて少ない人間(天才と呼ばれる)が経営者となり、
新たな発見という起爆剤によって、これまでおこなわれてい
た経済活動を破壊する、といっている。
シュンペーターは、こんな破天荒な経営者のことを「アント
レプレナー」と呼び、この新たな発展を「イノベーション」
と呼んでいる。
結論から言えば「天才たるアントレプレナー(創業者)がイ
ノベーションを起こすことで、飛躍的な経済成長を可能とす
る、というものだ。
シュンペーターが呼んでいるイノベーションは、単なる発明
や新技術を指すのではなく、彼が言うイノベーションとは、
従来の技術や資源の使い方を大きく変え、まったく新しい組
み合わせで発展させたものだ。
「既存の要素を、まったく新らたな方法や形で発展させる行
為」であり、彼が言うイノベーションを遂行する経営者こそ、
まさにアントレプレナーの役割だ、とされている。

シュンペーターのいう発展とは、次のようなことなのだが、
これこそは、本来の中小企業が目指していかなければならな
い姿勢だ。

新しい製品の開発をおこない、これまで市場に存在しなかっ
た製品を生み出す。
次に、新しい生産方法の導入や生産プロセスを刷新してコス
ト、品質、スピードに関して、これまでないやり方で転換さ
せていく。
また、新しい市場を創造し、未開拓の市場や顧客、新たな用
途を、独自の方法で切り開く。
さらに、原材料などの新しい供給源を獲得するのだが、既存
の枠内でおこなうのではなく、またったく新たな原材料の調
達を考えなければならない。
そして最後に、新しい企業組織を創造しなければならない。
独占企業が占有するマーケットを打破するために、企業の組
織に新機軸をもたせ業界団体の慣習などを破壊し、新市場を
創設する。

どれも当たり前のことなのだが、シュンペーターは100年
も前にいっていた。
その後、100年の間で、これらことに徹してきた企業(創
業者)は、時代を切り開いているのだが、すべては、シュン
ペーターが言っていたことをなぞっている。
しかし、これを徹底できる経営者(人間)は極めて少ない。
それは歴史が証明している。
とくにわが国には、シュンペーターの言葉のように徹底的に
やりとげる創業経営者はいないに等しい。
国力が落ちている証明にもなるだろう。
現在、わが国には、真のアントレプレナーはいないのではな
いだろうか、と私は思っている。

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