私が知る範囲だが、中小企業の売上は1億円から3億円くらい
までなのだが、利益をきちんと出している企業に共通している
ことは、着実に付加価値を高めていることだ。
付加価値の源泉は、製品であったり、営業力であったり、技能
であったりする。
いわゆる利益の元が明確になっている。
だからだろう、今のように厳しい時代でも毎年利益を上昇させ
ている。
当然、利益がでるわけだから、投資も進められる。
人に投資をし、設備投資をおこない、さらに事業拡張のための
投資をおこなっている。
いわば利益の好循環が続く。
一旦、それぞれの企業が独自に付加価値を生み出すと、利益が
増えていくサイクルができあがる。
そして、さらに投資が可能となり、利益は引き続き拡大してい
る。
マクロでみれば、仕事はたくさんある。
その流れを自社に取り込むことで独自の付加価値の創造が可能
となるし、それぞれの企業の経営者が、知恵を出して自社の付
加価値を勝ち取っている。
必然的に手元資金も潤沢になっていく。
銀行借入も容易にできるし、返済は付加価値のなかから十分な
資金量を得て問題なく実行できる。
むしろ、繰り上げ返済すら可能だし、そのような対応をしてい
る企業がある。
銀行は、返済が終われば追加の融資を企業側に依頼してくる。
当面の運転資金だが、金融機関と協調しながら自社のポジショ
ンを確立している。
会社が困ったときだけ融資を申し入れても、金融機関は実績が
なければ、それほど簡単に融資をしてくれない。
端的に言えば、借入れた融資額に利息を付して返済しているだ
けだ。
実態は、金融機関を支援してあげているようなものだ。
利息は経費になるが、これまでの低利であれば微々たるものだ。
今後、金利が上がってくれば、このような状況に変化がでてく
るのかもわからないが、とにかく経営のバランスがよい。
いわゆる人、金、物、さらに情報に関してバランスよく投資が
効いている。
もちろん、売上が拡大し、人員が増えてくれば、前記の要素の
ほかに組織のマネジメントが必要になる。
中小企業の拡大が止まってくるのは、マネジメントの壁が生ま
れたときだ。
マネジメントが、事業の拡大に適応するには、それまでの人材
に必要な教育がおこなわれていなければならない。
もっとも、外部のコンサルがやる教育ではない。
経営者自らが社員の教育をやらなければならない。
むずかしいことではない。
だが、多くの中小企業の経営者は、ここで挫折する。
教育と同時に仕組みが必要になるからだ。
ここもむずかしいものではないのだが、経営者自らがその意義
を理解し、マネジメントの原理原則を体得しておくことが求め
られる。
何事も基本はシンプルなものだ。
私は、経営者に、その部分だけを教えている。
なかには、社員へのシンプルな教育も併せておこなう。
それほど時間も必要ない。
社員を信頼すればよい。