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経営の仕組み

仕事の無駄が吹き飛んでいた

形式やルールなどが大手を振ってくると組織は停滞する。
やたら無駄な仕事が多くなるからだ。
その点、ソニー子会社時代は、仕事の無駄が吹き飛んでいた。
形式がない。
どんどん仕事をやっていく。
考えては、すぐに企画書だ。
そして承認されれば実行の繰り返し。
すべてに恐ろしくはやい。

すごいスピードだったが、稟議書も企画書も書く。
すべてやる。
はやくやったもの勝ちだ。
私にもチャンスがあった。
形式がないからだ。

ペイペイの私には大きなチャンスばかりだった。
誰でもやれる。
やる気があるか、ないかだけだ。
こんな仕事をやっていれば、社内は自然と効率的になる。
無駄をそぎ落とすからだ。

他の企業にないわざだった。
他の企業と差がつくはずだ。
とにかくすばやく実行することだ。
間違えば、修正、変更、中止だ。
なんというはなれわざだろう。

私もこの渦のなかで仕事をした。
忙しかったが、自分で提案したことを実行できる。
これほど楽しいことはない。
どれだけ提案して、自分で業務をかえっていたことだろう。
こんな仕事のやり方は、先にも後にもなかった。
まさに人がやらないことだった。

中小企業こそ、こうでなければならない。
中小企業に稟議書はない。
ルールもほどほどでよい。
中小企業こそ、無駄を省けるインフラが多い。
だが実態は、恐ろしく仕事が遅い。
どんどん人に仕事をさせていく仕組みがない。

仕事は軽やかに、しかも社員にどんどんやらせていくものだ、
というバックグランドがない。
忙しさがない。
人に仕事を与えろだ。
社員が自分で仕事をやっていく仕組みを作れ。
誰だって仕事をしたいのだ。
もっとも、そのような仕組みは、形式がなく、大胆な人の使
い方ができる。
どこの馬の骨かわからない私でも徹底的に活用された。
それが学歴や年功序列がないソニー流のマネジメントだ。
ただし、厳しい成果を求められるし、その責任は自分自身で
とれることが前提。

人も育つが、成果も上がる。
経営者は、大局で社員がおこなう仕事をみている。
生きた目だ。
人の評価は厳しい。
毎月、事業計画の評価がされる。
人の能力は、簡単にあばかれた。
仕事とは、そんなものんだ。
それでも挑戦するところに面白さがある。

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