ニデックの永守さんが代表取締役を退任した。
急な話だった。
ここ数か月、不正会計問題でニデックはゆらいでいた。
超ワンマン経営で2兆円企業を作ったのだから、すごいとし
か言えない。
だいたい中小企業の経営者に多いのが、永守さんタイプだが、
中小企業では上場しておらず、いわば経営者のやりたい放題だ。
会社を倒産させる人も数人みてきた。
この手のタイプの人は、ブレることが多い。
業績が悪い場合や今回のように不正会計問題に関して、自分の
言葉で語ることはなかった
永守さんは、まさにブレる人であり、自分で責任を取ることが
できない人間だ。
悪い状況では逃げる。
このタイプの経営者は自分でやったことをよく理解している。
うまくいったことは自分の手柄。
悪いことは他人のせいにする。
私が、もっとも嫌いなタイプの人間だ。
ニデック(旧日本電産)では、何人の人たちが責任を取らされ
たのだろうか、と私は思っている。
永守さんのような人間は、自分の正義のなかにしかいない。
だが、そんな正義が深刻な問題を発生させた。
永守さんは、その背景や原因を知っているはずだ。
だから逃げる。
永守さんは、まあ、中小企業のできが悪いおやじ(経営者)と
同じレベルの人間だった。
いつまでも自分の会社と思っていたのだろう。
今回のケースは、おそらくほとぼりは冷めない。
東証、監査法人ともに違法経営を認識しており、東芝のように
上場廃止になることも考えられる。
さて、どう対処していくのだろうか。
救いは、ソニー出身の現社長だ。
ソニーのマネジメントをうまく導入していければ、なんとかな
るだろう。
それにしても、そのつけは大きい。
新たな体制を構築するまでの時間はあるのか。
永守イズムに染まった社員の意識を破壊しなければならい。
2兆円企業が、真の構造があばかれるだろう。
もっとも、このような永守体制を是認してきた銀行や東証、あ
るいは監査法人にも問題がある。
また、社内における内部監査体制における監査機能は、私がみ
るまでもない。
そんなものが機能していれば、こんな大問題は発生しない。
ソニーから必要な人材を採用し、管理体制を先ず構築しなけれ
ばならない。
ソニーであれば、体制を構築できる人材はいるだろう。
多くはいらないが、管理の肝がわかる人材が必要だ。
それにしても、敵前逃亡とはなんとも情けない経営者(永守氏)
だろう。
自分の尻を拭けない人間が社員を幸せにすることはない。
第三者委員会の報告内容によっては、刑事処分もあるのではない
だろうか。
問題の根が深かそうだ。
ネットで少し調べてみた。
『会計不正(粉飾決算等)を行った経営者は、銀行詐欺罪(10
年以下の懲役)や金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽
記載等で10年以下の懲役・1,000万円以下の罰金)に問われる。
会社に損害を与えた場合は特別背任罪、違法な配当を行えば違
法配当罪に問われ、重い懲役刑や社会的信用の失墜、株主から
の賠償請求リスクがある。
会計不正に伴う主な刑事罰・法的責任
詐欺罪(刑法246条): 粉飾決算で金融機関から不正に融資を受
けた場合、10年以下の懲役。
有価証券報告書虚偽記載罪(金融商品取引法): 上場企業などで
虚偽の報告書を提出した場合、10年以下の懲役または1,000万円
以下の罰金。
特別背任罪(会社法960条): 経営者が会社に損害を与えて利益
を得た場合、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金。
違法配当罪(会社法963条): 利益がないのに虚偽の決算で配当
を行った場合、5年以下の懲役または500万円以下の罰金。
法人への罰則: 企業自体にも多額の罰金が科されるほか、上場廃
止のリスクがある』とでてきた。
