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経営環境

経済活動の実態は予想以上に悪化している

企業活動における調査報告をたまにみる。やはり企業の倒産
は確実に増加している。帝国データバンクの報告では『主因
別では、最多が「販売不振」で4215件(前年同期4100件、
2.8%増)となり、上半期として2年連続で4000件を超えた。
「売掛金回収難」は30件(同32件、6.3%減)、「不良債権の
累積」は5件(同10件、50.0%減)と減少した一方で、「不
況型倒産」の合計は4276件(同4171件、2.5%増)となり、
8半期連続で増加した。

規模別では、中小零細企業の倒産増加が顕著だ。負債額
「5000万円未満」は3204件(前年同期3017件、6.2%増)と
2000年度以降で最多。「5000万円以上1億円未満」も727件
(同722件、0.7%増)と、上半期として過去10年で最多を記
録した』と報じていた。

やはり物価の高騰と実質賃金が伸びない経済環境の実態を表
している。どのような経済環境でも需要はある。どの企業が
需要を獲得できるかの勝負になる。銀行などの金融機関とて
この影響を被ることになる。当地の地銀でも合併がおこなわ
れた。当然の帰結だろう。まだ、多少余裕があるうちにこれ
からの対応を検討しておかなければならない。現状把握と将
来の需要を予測しておかなければならない。経営者の真価が
問われる時代になった。

こんな時代に政治状況が不安定化してくる。倒産は、さらに
増加していくだろう。株価だけが、むなしく上がっていく。
来年の賃上げも期待できない。コロナ後の訪日外国人は増加
しているが、以前のような爆買いはなくなっている。むしろ
京都などでは弊害が言われるようになってきた。

厳しい時代に突入してきたが、需要がなくなるわけではない。
コンデジが復活しいるように重要はあるのだが、やたら高価
格な製品ばかり出しているので重要は増えていなかった。
私が購入したパナソニックの製品は、まだ手が届く価格帯だ。
スマホのカメラでは満足できないスキマをついた製品になっ
ている。
やはり需要のベースには、手が届く価格帯にいかに必要な機
能を搭載できているかがある。
それは製造業に限らない。高級とうたった商品ほど一時のブ
ームはあるが、その後、大きく販売を減らす。一時的な仕掛
けとして計画的にやる場合はよいが、ブームなど今の時代は
あっけなく終焉する。

中小企業が目指すのは、やはり普通の人たちに手が届くとこ
ろだ。経済が縮小する環境は、努力が実る場でもある。
このような環境では、他の企業と違った工夫を少しづつ継続
的におこなうことが必須条件だ。また、このような経営は、
人材がベースになる。中小企業の賃金は、生活賃金+業績給で
設計しておかなければならない。努力が報われる賃金体系に
しておくことで、工夫が日常になる。

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