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マネジメント

AllとOneのバランスがとりやすいのが中小企業だ

大手企業の経営は効率重視が原則だ。人の能率、いわば個人
の満足を求めることはむずかしい。もっとも、ソニー子会社
時代のように個人の満足をベースに企業の効率を上げて成果
を出せる企業もある。それでも大手企業は、どちらかと言え
ば、効率重視でAllのために突き進む。Oneである個人の満足
は低いようだ。

だいたい大手企業にいく理由は、世間的なステータスや給与、
あるいは福利厚生などの充実があるからだろう。個人が仕事
に満足しているかどうかは別だ。働きがいがある会社とみた
とき、私は、あきらかに中小企業の環境だ、と思った。だが、
いかんせん創業経営者の独壇場によって個人の働きがいが妨
げられていた。

今後、大手企業では益々効率化が図られてくる。人員は削減
され残った社員には、さらなる効率化の負荷がかかると予想
される。個人の満足度が下がっていくだろう。
中小企業というところは、効率も必要なのだが、個人の能率
で動いていることも多い。案外、従業員は満足しているもの
だ。他方、従業員の満足ばかりでは企業は成長しない。会社
として付加価値の創出には、Allのために成果を求めるマネジ
メントが必須だ。

こんな状況のなかで創業経営者に変わってバランスが取れた
マネジメントできる人材は大手企業の中高年に多い。この人
材を活用しない手はない。創業経営者の重要な仕事は、資金
繰りだ。これだけは誰もできない。ある程度の規模になれば、
財務担当者を採用すればよいが、小さな規模のときは、創業
者がやるほかない。経営者は、長期的な方向性を考え、現場
のマネジメントは別な人間に任せることだ。

もっとも大切なことは、個人の満足と同時に企業が求める成
果を出すことだ。この点で中小企業は、規模の点からしても
有効性が高い場だ。大企業の効率化が図られれば、それだけ
中小企業にはチャンスが増えてくる。とくに個人の満足を充
実させて、働きがいがある企業を目指すことだ。

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