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ビジネス

景気の悪化は変化のための助走だ

景気の足音が怪しくなってきた。中小企業では、真っ先に景
気の圧力を受ける。フリーウェイジャパンが2025年7月に実
施した調査では『「景気が悪くなっていると感じる」との回
答は50.5%に達し、2023年度から16.6ポイントの上昇となり
ました。特に、「悪くなっている」が27.4%、「やや悪くな
っている」が23.1%と、否定的な回答が半数を超えた形です。

理由として最も多く挙がったのは、「受注量や販売量の動き」
で58.4%でした。加えて、「受注価格や販売価格の動き」
(41.2%)、「取引先の様子」(39.1%)と、需要と価格の低
下、さらに取引先の不透明感といった外部要因が企業の判断
に影響していることが見てとれます。

この傾向は、営業利益の見通しにも反映されています。2025
年度下期の黒字予測は40.5%と、2024年度から8.0ポイント
減少しました。一方で「赤字」との回答も26.2%に上り、過
去と比べても利益確保の見通しに対する不安が強まっていま
す。

こうした環境下で、企業側も対策に乗り出しつつあります。
事業戦略やビジネスモデルの見直しを「行った」と回答した
企業は35.1%で、前年から10.3ポイントの増加となりました。

具体的な施策としては、「既存の商品・サービスの見直し、
アップデート」が43.2%と最多でした。続いて「新しい商品
・サービスの開発」(35.5%)や「取引先の見直し」(27.8%)
が挙げられ、従来の事業基盤を点検し、変化への対応を試み
る姿勢がうかがえます。

なお、今後の計画についても同様の傾向が続く見通しです。
「既存の商品・サービスの見直し、アップデート」は34.5%、
「新しい商品・サービスの開発」は22.2%と、改善と革新の
両面から対策が検討されています』とコメントされていた。

経営とは変化対応業だ。いつの時代でも景気の波はあった。
生き残る企業は変化に対応できていただけだ。変化の要求は、
たとへ大企業であっても飲み込んでいく。どれほど多くの企
業が飲み込まれたのだろう。景気に左右さることなく変化し
ていく訓練の連続が必要だ。そんな訓練のなかから生き残る
ためのすべがみつかる。慌ててる企業であってはならない。
ビジネスとは、いつの時代でも常在戦場だ。

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