AIエージェントは何をするのだろうか、と思っていた。
そんなとき、「AI Market」を運営するBizTech株式会社がまと
めた国内外のAIエージェント関連103社のAIエージェントサー
ビスを網羅した最新資料「AIエージェントカオスマップ2025」
の存在を知った。
このカオスマップは、ChatGPTの登場以降、急速に進化・拡大
を遂げるAIエージェント領域における主要プレイヤーを15カテ
ゴリに分類し、一目で俯瞰できるように整理されたものだ。
AIカオスマップ by BizTech
この図はわかりやすい。
私は、AIエージェントもシステムのひとつだと考えていたのだ
が、その通りの結果になっているようだ。
多分、それぞれのAIエージェントに特徴があるのだろう。
企業がどのAIエージェントを活用するかは、それぞれの企業
で判断しなくてはならない。
販売する側は、あれこれメリットを並べるだろう。
所詮、AIと言えども、ITなのだからカテゴリーがわかれる。
単にChatGPTを利用しただけでは、なにかを検索したりするこ
とくらいしか、一般の人には使えないと思っていた。
私は、プロンプトの発想が弱いので、検索の延長線上でつかっ
ているくらいだ。なにか予測させることに使ってみたが、私が
利用したAIは、過去の大雑把なデータから予測をしているよう
だった。便利だが、そのまま利用する気になれない。
利用している側に相応な知識がなければ、AIの回答をそのまま
利用するのはかなり危険な気がしている。
その意味において、私は、AIをほとんど利用していない。
会社業務で利用する場合、自社で活用するための知識をAIに覚
えさせ、そのうえで必要なプロンプトをつくっておく必要があ
るだろう。AI取締役などが現れているが、自社の過去データの
なかから回答がでてくるのだろう。過去データを活用するスピ
ードははやくなるだろう。あるいは意思決定時の適法性をチェ
ックさせたりすれば、会社のなかでの利用価値はさらに高まり
そうだ。
自社開発ができない企業では、いずれにしてもカオスマップに
あるように、各業務合わせたAIエージェントを導入する必要が
ある。これらのAIエージェントは汎用性が高いのだろうから、
自社の過去データのなかかから、利用頻度が高い業務データを
AIエージェントに取り込み利用させるタイプではないではない
か、と想像している。また、自社のデータを利用する場合は、
トークンに応じた導入コストが必要になることが想像される。
AIの時代だと叫ばれているが、実は、省力化はできるのだろう
が自社で使うには、さらに企業に合わせたカスタマイズが必要
になるだろう。
システムの問題は、AIに限らず、常に標準化とカスタマイズの
トレードオフの関係になりやすい。自社開発ができない企業で
は、どうしても中途半端な利用になってしまうことが多くなる
ように思っている。わりきって利用すれば、それなりのコスト
で価値を生み出すのだが、人間はなかなかわりきりができない
生き物だ。
私は、AIの現状をほとんど知らないが、カオスマップをみて感
じたことを書いているだけだ。大手企業などでは、AIに積極的
な投資をおこなうだろうから、自社に必要な要素を分析し、活
用方法を定義するだろう。そのうえで自社のAIに取り込むデー
タをAIに覚えさせることになる。
投資額を上回る利用価値があるということでAI導入をおこなっ
ているのだろう。AIエージェントの利用は、職種や業務分野別
に細分化された限られた範囲の活用に集約されそうだ。
過去データを利用する以上、過去の積み上げの範囲に限定され
る。
人間は、常に未来に向けた仕事をAIを活用しながらやっていく
ことになる。こうみてくるとシステムの導入と同じような活用
になるのではないだろうか。
人間が対応していた資料をまとめる作業などは、AIは瞬く間に
やってくれるだろうが、どのように資料をまとめるかは、やは
り人間の意思という切り口が必要になるだろう。
常に未来とつながっているのは、人間の感性だからだ。
その点、中小企業の経営者の存在は大切だ。
AIと対極にあるからだ。
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