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中小企業

賞与を支給していない中小企業が約30%もあるようだ

中小企業で賞与を支給しているところは財務力がある企業だ。
稼ぐ力がある。
このような中小企業は多くはない。
私が在籍していたある中小企業でも賞与はなかったが、私は
しがみつく思いで働いていた。他人がみれば、よくこのよう
な賃金で働いているな、と思えるものだったろうが、私には
もう働く場所がなかった。
日雇いと同じような労働だったが、賞与などあるわけがない。
退職して数か月後、経営者は夜逃げして会社は機能しなくな
った、と聞いた。法的な破産もされていない。
このようなケースは、中小企業には多いのではないだろうか。

ある企業が『中小・零細企業および個人事業主を対象にした
調査で、約3割が「夏のボーナスなし」と回答し、賞与ゼロ
の動きが広がっていることが明らかになりました。
さらに同じ記事には、経営者に上期の業績の変化について聞
いたところ、「変化なし」と答えたのが最多の45.4%。一方、
「業績が下がった」が30.2%と、ポジティブな変化(上がっ
た24.4%)をやや上回りました。ボーナス支給を予定してい
るとした経営者のなかでも、「昨年より支給額が増加した」
との回答は37.1%にとどまり、「一律で減少した」は2.9%で
した。

一方で、ボーナス制度そのものが「存在しない」とした企業
も19.8%に上っており、そもそも賞与という仕組みが根付い
ていない企業も一定数存在しています。未定とする回答も5.8
%あり、確定していない層を含めると、ボーナスの支給はま
すます不確実な要素となっていることが読み取れます』と報
じていた。

私がみてきた中小企業経営の問題のひとつは計画がないこと
だった。なにごとにも計画性は必要だ。
このように書いている私は、計画的に人生を歩んできたわけ
ではないのだが、計画的に仕事を進めることは好きだ。
今でも計画的に仕事をしている。
計画がないと、どうにもならないタイプだ。

私ですら年間計画を立てて予算と実績を比較している。仕事
の経費は、よくみておかなければすぐに増大する。
仕事を受けるかどうかは、相手先の事業内容や経営者の考え
方と計画の有無から判断する。計画の有無を重視しながら仕
事を進めていく。

私が経験した中小企業の一部では事業計画を作っていないと
ころもあったのだが、このような企業に限って大手企業から
あれこれ不要な仕事を振られて経費は増加するばかりだった。
予算実績を把握することで毎月の事業の進捗がわかる。
また、取引先別に数値を把握しながら、大手企業の取引でも
利益が確保できなければ取引を中止させた。
常に他の収益源をみつけていくためにも必要になる。
私は、実際、そうさせた。

一旦切れた大手企業から急な発注があったが、相手先の取引
額で受注させなかった。あくまで私がいた企業の利益ベース
で取引額を決めた。発注をだした大手企業も対応してくれる
ところがなかったのだろう、私がいた企業が提出した見積金
額で受注できた。
取引を恐れるから赤字になる。
恐れる前に、新規顧客の獲得を目指すだけだ。
計画を立てて事業の進捗をみながら新規顧客を探すのは、い
つの時代でも同じだ。
仕事とは、当たり前の繰り返しだ。

中小企業こそ、計画と人材育成は必須だ。
賞与も出せない企業では、社会に存在する価値はない。
また、現状の就業環境が一変すれば、新規就業者となり得る
層が縮小し、雇用総数が減少に向かい出すことが予想される。
採用競争が本格化すれば、中小企業の今のような及び腰の賃
上げから嫌でも脱却せざるを得なくなる。正社員やパート・
アルバイトなどの非正規社員を含めて人材の希少価値が高ま
り、賃上げが予想を超えて進む可能性がある。

そのような状況になった場合、確実に賃上げをおこなえる体
力を作るために、事業計画と人材育成が必要になる。
これがあって事業を成長させていくことが可能となる。
賃上げや賞与を支給することができない経営では、廃業も重
要な検討課題になる。取引先や社員に迷惑をかけないうちに
会社をたたむことも経営者の大事な仕事だ。

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