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経営マネジメント

楽しく仕事をする人たちが現れるマネジメント

楽しく仕事をしたいのは、誰でも同じだろう。
ところが会社のなかでは、仕事を面白くやっていける人と、
いつもつまらなく仕事をやっている人がいる。あるいは、楽
しくはないが普通に仕事をする人もいる。
どんな組織であっても個人が仕事に向き合う姿勢は、それぞ
れだ。それが社会でもある。

ところが、企業の創業期やなにかの変革をおこなう場合、少
し様子が違う。事業の成長を支える人間や変革を実行する人
間が必要になる。
創業期の雑然とした環境やこれまでの安定を壊す作業をする
変革期には、指示されて仕事をするタイプの人間では、その
実行がむずかしい。
いわば志願兵が必要になる。
自分の自由な意志で現状を把握し、未来を考えながら会社の
ために汗をかくことができるタイプだ。
個人の能力に会社の将来を任せることになる。
無駄な作業をすることもたくさんある。
失敗もあった。
人間(とくに中堅社員だが)に自由に仕事をさせるためには、
それをやらせることができる経営職や管理職が必要になる。

だが、日本の会社は、自由な意志を発揮させる点において限
界がある。どうしても統制型のマネジメントをおこなうから
だろう。
日本企業が成功してきたベースには、多くの人間が勤勉に働
いてきた実績があるからだ。
経営職から言われたことを真面目にこなしていれば、企業が
成長していった時代が長く続き、しかも大成功してしまった。
日本人の気質にあっていたことが、その成功の原動力だった
のだろう。
多くの日本企業では、ある程度自由な裁量で仕事ができるの
は、部長職や経営職になってからが多いのではないだろうか。
そこに問題がでる。
常に部長職や経営職が未来をみていればよいのだが、だいた
い未来をみているふりをしている。
私がみてきた範囲だけだが、中堅社員を活用して新たなこと
に挑戦させることが少ないように思えた。
この時点で事業の先行きはおよそわかる。
社員はしらけていることも多かった。

中小企業では、この傾向がより顕著だ。
本来、中小企業こそ、社員へ仕事を任せるほかないのだが、
中小企業の社員には協調性がないことも多く、社員同士が連
携してなにかをおこなうことが少ない。
経営者が、社員同士の連携を嫌うことも多かった。
また、経営者が、過度に自分の能力に頼るように思えた。
このような理由から経営者が指示を出し、常に事業の進捗や
結果(成果)をみることに執着する。

社員はすさんでいた。
これでは未来を切り開く前に企業がなくなる。
実際、なくなった。
事業をはじめるということは社員を活用することなのだが、
中小企業では、これが案外むずかしいものだ、と知った。
しかし、これをやる経営者が成功した。
経営者は、事業を成長させる能力があると思われる人間には
チャンス与えることだ。失敗しても、さらに支援していかな
くてはならない。
経営者は、この繰り返しからその人間の仕事における能力と
人間性をみていくことが求められる。

いわば自分の分身をつくる仕事だ。
時間がかかる。
短気ではできない。
長い時間軸で人をみていく姿勢を養わなければならない。
結局、気が長い経営者が成功する。
成功していた。
もちろん人間としての厳しさも兼ね備えていた。
凄みもある。

どのような経営環境にあっても、経営者は、ブレることなく
社員と協力しながら目標に向かって仕事を進めていく。
当然だが、経営者と社員が有する判断力や将来に対する考え
方がピッタリと合うわけではない。
十分な議論が必要になる理由だ。
しかも、物事の本質に近づくためには、自由な議論ができる
ことが前提だ。
経営者が人間に対して、どれだけ許容範囲をもっているかが
重要だ。
結論からすれば、許容範囲が広く、長く社員の行動をみてい
くことができる経営者ほど事業を成長させた。
経営者がやれることは、限られているからだ。
どれだけ社員を活用して事業のウィングを広げられるかどう
かだ。

経営マネジメントとは、いつの時代でも経営者と社員の協力
の賜物だ。
それが理解できる経営者は、社員に感謝できる。
社員は経営者を尊敬している。
人間がおこなうことにむずかしさはない。

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