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原理

中小企業経営を人間生活に当てはめてみる

人間を考えてみれば、人間の生存に必要なものだけで生活を
すれば、それはなにか不足の事態があれば、すぐに生活が壊
れてしまう状態だ。
中小企業の経営を少しだけみてきたが、私が経験した企業は、
このような人間の生活に近い状況の企業もあった。いわゆる
倒産ギリギリの経営だ。不測の事態があれば、倒産する状態
だ。実際、倒産した企業もあった。

人間の生活は、多くの人たちは最低限の生活レベルでない。
どこかに贅沢な部分を残している。ギリギリの生活ではゆと
りや余裕を感じなくなり、生きていくことさへ苦しくなる。
だからこそ、国はいろいろな施策を打つ。多くの人たちは、
最低限の生活レベルではない贅沢な生活をしているものだ。
贅沢の内容は、人によって違はあるだろう。

なかには、預金をたくさんする人や保険に加入して不測の事
態に備える人もいる。贅沢=浪費であれば、それは生活の豊
かさを感じるためにあるのだろう。
また、不測の事態があれば、浪費に充てられていたお金を流
用することができる。
浪費は、緊急時のクッションにもなる。
他方、企業経営でも同じだ。贅沢といわれるものには福利厚
生などがあるだろう。それ以外にも、社員のためにきれいで
清潔感に溢れるオフィスが用意されたりする。いわば企業に
おける贅沢だ。そして人間と同じように不測の事態に備えて
預金を増やし、多くの保険に加入している。

簡単に言えば、中小企業では人間がおこなっている贅沢がな
い経営が多い。福利厚生もなく、預金もなく、必要な保険に
も加入しておらず、きれないオフィスもない。人間が最低限
の生活をしているようなものだった。労働災害などがあれば、
ひとたまりもなかった。政府労災以外の補償がなく、損害賠
償に耐える金銭的な力がなかった。

経営とは、企業が生きていくための最低限レベルでは、経営
できない。経営者は、自分の生活をみることだ。どこが違う
かで自分の経営能力を把握することができる。
企業経営と人間がおこなう生活は、基本原理は同じだ。

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