中小企業やベンチャー企業では、製品やサービスに注力する
あまり顧客をみつけられない状況が、間々ありました。
しばしば、大手企業を紹介してくださいなどというメールが
舞い込んでくることがあります。
良い製品やサービスといものは、先ず顧客が定義されていな
ければなりません。
特に中小企業ほど顧客の定義が大切です。なぜなら、顧客と
はドラッカーがいうように『顧客のことを単数形の 「a custo
mer」 とする捉え方にあります。顧客創造の出発点が 「ひとり
の顧客」 であるという考え方です。つまり、まずはひとりの
お客様に価値を提供し、信頼を獲得することが、企業の目的
を達成する第一歩である』と示されています。
この点が明確になっていない中小企業が結構ありました。
品質が高いサービス力があるにもかかわらず顧客を意識し
ないばかりに低価格で負担が大きな仕事ばかり行っていま
した。中小企業に多いのですが、自社の製品を買いたたか
れるような取引先は顧客とは言わないのです。自社の製品
やサービスに自信があるのであれば、顧客は、自社で探さ
なければなりません。先ず、相応な価格で購入してくれる
取引先が顧客です。
顧客が定義されないばかりに、大手企業を紹介してくだ
さいなどというたわごとがはじまります。顧客は自分の
足で探すものです。良い製品やサービスを確立していれ
ば顧客を見つけていくのは、そうむずかしいものではあ
りません。
中小企業では、自社の社員を含めて製品やサービスの内
容を理解していないケースが少なくありませんでした。
足元を固めて顧客にむかっていくことが必要です。漫然
とした事業活動では、事業を発展させることはできませ
ん。