AIブームだが、AIは人間がおこなっていた単純な仕事を置き
換えていくのだろうが、人間がやるべき仕事は減らないだろ
う。理由は、IT化がここまで進んでも人間の労働時間はかな
りのものだ。IT化では、ITが得意とする分野には浸食したが、
それで人間の仕事がなくなったわけではない。
いろいろな機材やソフトを駆使して仕事をやっている。むし
ろIT化で労働時間が長くなっているのではないだろうか。
AI化も同様で、人間がやるべき仕事が変わっていくことはあ
るだろうが、人間の労働そのものがなくなるわけではないだ
ろう。
現在では建設系の人材が足りないようだ。家の解体などをお
おこなう解体業も人手不足で価格が高騰している、とメディ
アが書いていた。家ひとつ解体するのに182万円ほどかかる
らしい。このような業種の賃金は確実に上昇していくととも
に社会的な評価が変わってくるだろう。
これからの中小企業は、人がやらなければならない仕事に
注目しておくことだ。大量に人が集まるようになるまでが
稼げる時間だ。経営とは常に変化対応業だが、このような
業種は、しばらくよい時代が続くだろう。反対にAIで簡単
に置き換えられる仕事や業種は衰退していく。それでも人
間おこなう仕事がなくならないのが資本主義だ。これから
は知的労働と肉体労働は融合していく。農業などは有望な
分野だ。