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経営環境

わが国の経営環境は悪化してきそうだ

中小企業の経営者や従業員を対象にフリーウェイジャパン
が2025年7月に実施した内容だが『「景気が悪くなっている
と感じる」との回答は50.5%に達し、2023年度から16.6ポ
イントの上昇となりました。特に、「悪くなっている」が
27.4%、「やや悪くなっている」が23.1%と、否定的な回答
が半数を超えた形です』とあった。

経済環境悪化の要因は、原材料や電力など基幹産業におけ
る価格上昇の影響をもろに受けていることだろう。この点、
価格が下がることはないだろう。足元では、ガソリンの暫
定税率廃止に向けた話し合がはじまったが、25円程度の価
格ダウンは一時的には効果があっても、経済の先行きから
すれば、すぐに仕入価格に吸収されていくと思われる。

賃上げは、あくまで大手企業中心だ。社会全体で賃上げが
されているわけではない。だから実質賃金が上昇しない。
来年は、トランプ関税によってわが国の大手企業でさへ
賃上げはむずかしくなるだろう。まさにスタグフレーショ
ンをみる様相だ。

中小企業では、さらに厳しい価格が大手企業から要求され
るだろう。いわば八方ふさがりの状況になりそうだ。これ
までのようななんとかなるだろう経営では対応がむずかし
く、多数の倒産が待ち構えている、と想像される。実際、
倒産は増えている。

景気の波や世界情勢に影響されない製品開発をおこなうこ
とに尽きる。私は、もうすこし時間があるのではないかと
思っていたが、トランプ関税の影響によって世界経済まで
もが怪しくなってきた。危険水準を超えてきたように思え
る。このような状況では、いかに事業を守り抜くかしかな
い。

経営者は、この危機のときこそ社員と現状についてよく話
をすることが求められる。いろいろな対策は現場を抜きに
して考えられないからだ。政治も流動化してきた。適切な
施策がおこなわる保証はない。私がみてきた昭和の時代に
なかった不況を生み出すのではないだろうか。

先ず足元から総点検するしかない。徹底的に自社の現状を
把握しながら、場合によっては廃業する覚悟もいるだろう。
生半可な対応を許さない時代が迫ってきた。コロナからや
っと抜け出せたところだ。国に金など残っていない。
私を含めて国民も覚悟がいる時代を迎えようとしているの
ではないだろうか。

生き残りをかけた戦いがはじまる。私とて同じだ。いつま
でも仕事があるわけではない。常に付加価値をつけていく
努力をしている。そうでなければ、すぐに仕事を切られる
だろう。当たり前の話だ。

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