帝国データバンクの報告だが、『2025年1-7月に判明した
人手不足倒産251件のうち、従業員や経営幹部などの退職
が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の倒産は、
と急増しており、このペースで推移した場合、集計可能
な2013年以降で最多だった2024年(90件)を大幅に上回
り、初めて年間100件に到達することが確実な情勢となっ
ている』と記事にあった。
実態はこれ以上だろう。データが取れた分だけで、六割増
だ。かなりどころか水面下では、ある日突然廃業だろう。
廃業ならまだよい。夜逃げ状態もかりあると思われる。経
営とは残酷そのものだ。社会の動きとは容赦ない。資本主
義に生きるとは、そのような社会だ。トランプ関税とて、
資本主義の一部だ。
好景気が続いていたが、足元では、米国や中国に景気の陰
りもみえている。好況期が続くという保証はない。このよ
うなタイミングほど荒天準備が必要だ。中小企業ほど、仕
事のあり方を見直すチャンスだ。社員が退職しても売上を
あげる経営を目指すことだ。できないという経営者のほう
が多いのだろうが。できる経営者もいる。だから資本主義
社会はまわる。
今のような時代の転換期ほどチャンスは多くなる。工夫が
活きる時代だからだ。工夫ができる会社は、経営者が社員
を大切にしながら時代を生き延びていくだろう。決して賃
金だけではない。