私は、amazonをよく利用する。
amazonのシステム化やAI化は、これからも益々進展していく
だろう。以前にも書いたが、amazonは壮大な倉庫&配送業だ。
人間なしに発展できない。
物流のなかでも配送は、AIには不可能な業務だ。
ドローン配送などはたわごとだ。
最終的に人によって業務が完結する企業は生き残るだろう。
配送を自社で抱え込んでいる企業は、絶対的に有利だ。
たとえ業務委託であろうともだ。
反対に、今は低コストで業務委託を請け負っているのだろう
が、この分野の報酬は確実に上がっていくことが予測される。
便利さに慣れた私など、この世界から抜け出せない。
サブスク状態だ。
値上げ、しょうがないタイプだ。
人間とは怠惰な生き物だ。
自分をみているとよくわかる。
amazonは壮大な実験をおこなっている。
挑戦だ。
未来は誰にもわからない。
仮説を検証していく以外に未来は生み出せない。
倉庫業には、未来があると思っている。
めんどくさがりな私のような人間が多くいるし、都会では夫
婦ともに働く社会が成立している。
倉庫業が繁栄する社会が出来上がっている。
だが配送の分野だけは正反対だ。
労働力が主役の世界だ。
人が減り、配送する人間も減り続けるだろう。
どのように囲い込むかが課題となる。
amazonの配送は、配送拠点があるため、ある程度ルート化
されているようだ。
このような配送スタイルは、働く人にも仕事の予測がつく。
もっとも、システムによって働く側に余裕がある形態に変化
してくるだろう。いわゆる仕事と住むところが近い職住接近
型のライフスタイルだ。
amazonの実験は、システム化とAI化、巨大倉庫の点在化、
そして労働力による宅配化で事業が確立されている。
人口減少社会のなかでamazonが仕掛けている仕組みによっ
て、いずれサブスク化されてくれば、倉庫内の仕事や配送
業務における、その労働力に適正な価格が生まれてくる。
確実に賃金や業務委託料は上がっていくだろう。
企業は、システムやAI、あるいは自動倉庫でだけでは食って
いけない。
また、AIは、現在のような転換期には無難なアウトプットに
特化しつつあると、言われている。
AIの活用は効率化ばかりを言われているようだが、そこで企
業間の差がつくことは少ないと思われる。
現に、GAFAの出現で事業会社間の差がつくことは少なく、
むしろ事務作業の効率化のもとに、どこも同じようなシステ
ムを導入し、企業間競争を激化させているだけだ。
これからの時代の企業にとって重要なポイントは、今の価値
観で生産性が低く重要ではないと思われているような、たと
えば、配送をやってくれる労働力(人間)を確実にもってお
くことが事業を確実に成長させていくことになることだ。
この点でもamazonの戦略には、未来がありそうだ。
労働力の価値は、そもそも社会の仕組みが変われば、その評
価も変わっていくものだ。
AIは人間と違いマルチタスクは苦手だろう、とも言われてい
る。人間は、誰でも教育を受ければ身体を活用しながらマル
チタスクをこなしていくことができる。
AIに過度に依存する企業は、必ず墓穴を掘ることになるだろ
う。組織というもは、人間が元来もっている多様性や柔軟性
をベースに構築される。他にない優れた機能だ、と私は確信
している。
うまく使っていない企業が多いだけであり、どこまで行って
も企業の差は、組織の差であり、人間の差であり続ける。
労働力(人間)を侮る企業に成長が続くことはないだろう。
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