パーソナリティのなかでも開放性は、熟練工などの仕事の成果
と関連している、と言われている。好奇心が強く、新しもの好
きな人は、仕事において不断の改善と創意工夫が求められる仕
事に合っている、とされれている。また、開放性は創造性とも
関連が深く、製品開発や研究開発の部門などで、大きな力を発
揮する特性があるようだ。AIなどが参入してきた現在は、開放
性が高く創造的であることは、以前よりも大きな要素になって
くるだろう、と思われる。
パーソナリティは、科学的ということでいかにも言語に頼った
使われ方がされているが、外向性、情緒安定性、調和性、誠実
性、開放性などを言語だけの枠組みで把握することに特徴があ
るのだが、仕事は実際に携わっている人間の様子を観察するこ
とが一番だ。この点では、中小企業は、大きな優位性がある。
社員をまじかにみながら仕事ができるからだ。なかには中小企
業の経営者でも社長室にこもっている人がいるが、この場合は、
人間の生の実態の把握がむずかしくなる。中小企業こそ、社員
のパーソナリティを現場で掌握しなければならない。経営者の
大事な仕事のひとつだ。
誠実性にしても勤勉性にしても、現場でみることが一番だ。中
小企業にとって開放性のパーソナリティを持つ人間の存在は重
要だ。そこから事業が発展していくからだ。もっとも、経営者
がワンマン経営をおこなっていれば、開放性や勤勉性などが吹
き飛んでしまっていた。
従業員以上に経営者のパーソナリティのほうが重要なことは言
うまでもない。