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人間

中小企業ほど協調性や誠実性をもっている人は大切だ

パーソナリティにおける協調性や調和性は、どのような仕事に
おいても、成果へのつながりはほどほどである、と言われてい
る。日本では職務が曖昧でお互いの仕事を共有すると言われて
いるが、このような前提があるの大手企業だけだ。
大手企業と違い中小企業では、個人の仕事の範囲はかなり明確
だ。いろいろな仕事をやってもらうほど人的な余裕がない。欧
米の働き方は知らないが、日本の大手企業でおこなわれてきた
ような協調的な働き方は、中小企業には少なかった。

協調性が強く叫ばれてきたのは、周りの人たちと協働して作業
を進める集団主義的な働き方を大切にしてきた大企業的な文化
だろう。だが、現代社会のような少々殺伐としてきた時代は、
中小企業ほど、協調的な働き方が求められる。さらに誠実性や
勤勉性は、中小企業の人間には最も大切な性格特性だ。専門職
や管理職、あるいは営業職にかかわらずあらゆる仕事は、誠実
性が成果にかかわっていると言われているからだ。

経理のようなお金を扱う仕事でなくとも、勤勉に働くのが美徳
と感じられる会社であって、真面目さや実直さがある人間が多
く在籍していれば、職場における働く環境を豊かにしてくれる。
規則を遵守させることなど必要最低限でよく、人間の豊かな感
情が溢れている職場ほど魅力的なところはない。
ところが中小企業は、余裕がないために、個人の裁量で仕事が
おこなわれ、しかも協調性がないために、無駄な仕事も多くな
っていた。しかも、社内の雰囲気は職場とは思えないほど荒廃
しているケースも目にした。

中小企業の競争力がない背景には、日本人がもつ勤勉的な働き
方が低くいことにも原因があるように思えた。大手企業の労働
者の特徴は、これまではまず勤勉さだった。時代的な背景もあ
ったのだろうが、かっては強みだった誠実性というパーソナリ
ティ特性は、現在ではかなり低いのではないだろうか。また、
大手企業の従業員ほど、これらを見失った感があると思うのは
私だけだろうか。

中小企業でもなんとか利益を出さなければならないのだが、人
材の育成や定着とのジレンマを抱えている。だからこそ、大手
企業の人間を採用する必要性がある。
採用のテーマは簡単だ。協調性があり、誠実なタイプを採用す
ることだ。このようなタイプの人間は身を粉にして働いてくれ
る。中小企業の環境を変えてくれるのだが、経営者の支えが必
要になる。

もっともむずかしいことは、このようなパーソナリティをもつ
人間を経営者自身の目で責任をもって採用できるか、という経
営者の人間力にかかってくることだ。経営とはどこまでいって
も覚悟と責任があるところに未来が切り開かれるものだ。

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