マズローの欠乏動機(D動機、Deficiency motivation)とは、
不足している状態を解消しようとする欲求のことです。これ
は、生理的欲求、安全欲求、所属と愛情欲求、承認欲求の4
つの欲求段階で構成され、これらの欲求が満たされると、そ
れ以上の行動の動機とはならなくなるという特徴があります、
とネットでは書いてある。
人間には、ある課題を遂行したいという欲求があり、そのこ
とが心理的な緊張を生み出し、しかも、その緊張を緩和した
いという欲求が、自分の活動を持続させるようだ。なにかや
っている途中で中断してしまうと、さらにそのことが気にな
り、すでに達成されたことよりも、未完成の課題が気になり
やすい。
未完成の課題への思いが緊張を生み、その緊張をなんとかし
たいと考えるから、人間は、会社などの組織や集団といった
社会空間のなかで動機づけられていくように思えた。
このことはツァイガルニク効果と呼ばれている。理論は別と
してこのような個人の動機付けが会社の仕事なかに存在する
という事実が重要だ。会社というところには、個人が必要と
する動機付けの機会が数多くあった。
経営者は、人間の心理を学ばなければならない。
とくに中小企業のなかには、未完成な課題がたくさんある。
人間に動機付けを与える場そのものだ。
経営とは、常に身近な人間の存在のなかにある。