経理 記帳代行ならエヌエスアカウトスタッフ

コーポレートガバナンス

常識という言葉の意味が薄れている経営

「常識」という言葉を調べてみると、一般的に、社会的に当た
り前と思われる知識や判断力、行動のこと、さらに社会生活に
おいて、最低限のルールやマナーとして認識され、守られるべ
きものと、書いてあります。

近年、経営活動において、この「常識」という言葉が軽視され
ているのではないでしょうか。常識がない私が言うのも変です
が、常識を原理原則と置き換えてみればよいのかもわかりませ
ん。企業の経営には、この常識、いわば原理原則を経営者と社
員で共有していなければ、経営活動はできないと、私は考えて
きました。

ソニー子会社時代、企業活動は、常識の追求活動でした。私の
ほうが危ないくらい常識がありませんでした。本来、会社の活
動は、組織活動の常識>社員個人の常識でなければなりません。
人間は、すぐにルールなどから逸脱できる生き物だからです。
その点、人間はルールを破ってでも、目先の利益に喰いつきや
すいものです。
もっとも、常識が固定概念といった使われ方の場合は、経営の
原理原則の範囲内、いわば常識という社会の共通ルールを破る
ものでなければ、常識(固定概念)を打破することには意義が
あります。世の中の動きは、技術革新などを背景に変化がはや
くなっているからです。

このため固定概念に囚われていれば、その変化にうまく対応で
きなくなります。常識という言葉は、固定概念と同じ意味でつ
かわれるため、経営活動における「常識」という言葉の使い方
には、とくにその意味や概念をしっかりと理解して使う必要が
ありそうです。
不祥事の陰に、常識にとらわれるな、があれば、それは大きな
間違いです。

news allread more

share this one