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現場

よく現場を歩く社長だった

ソニー子会社時代の社長は、よく現場を歩いていた。現場が好
きだった。現場にいる社員が好きだったようだ。一般社員とも
よく気さくに話をしていた。常日頃から、経営トップが現場と
のコミュニケーションを取り続けるスタンスは大切だ、と思っ
た。

経営トップが自社のあるべき姿を思い至るには、可能な限り現
場を体感するとともに、現場の話に真摯に耳を傾け、彼らから
学ぶことが不可欠だと体得していた。
私の理想の上司だった。現場が何を喜びにし、何に苦しみ、何
に悩んでいるかを深く理解しようとしていた。

経営計画とは、現場と合意形成することが前提になる。おそろ
しく気が遠くなるコミュニケーションの連続だ。
経営者のなかには、このようなことは非効率だで片付ける経営
者もいるだろう。経営は、トツプダウン型か、ボトムアップ型
で決定できるほどシンプルではない。

現場をみていない経営とは、まさに日産の経営ではないだろう
か。サロン化した経営者たちにとって現場とのコミュニケーシ
ョンほど、無駄に感じるものはないのだろう。
本来、経営の神髄は現場のなかにある。それを忘れてしまった
経営に企業の存在はない。

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