昨日『2025年1月-5月15日までに「早期・希望退職募集」が
判明した上場企業は19社(前年同期27社)で、前年同期より
約3割(29.6%減)減少した。しかし、大手メーカーの大型
募集が相次ぎ、対象人員は、8,711人(前年同期4,654人)と前
年同期の約2倍(87.1%増)に急増した』と商工リサーチが
報じていました。
さらに『経営再建中の日産自動車が7~8月に、国内で早期
退職者を募集することが17日、わかった。世界で2万人の
人員削減を行うリストラ策の一環で、事務系部門の社員を対
象とし、退職金の上乗せや再就職支援を行う。国内で早期退
職を募るのは2007年以来、18年ぶりだという。また、
人員削減の65%を占める生産部門では、27年度までに世
界で7工場を削減する。工場再編の計画案によると、国内で
は主力の追浜工場(神おっぱま奈川県横須賀市)と子会社
「日産車体」の湘南工場(同県平塚市)の閉鎖も含めて調整
している』と読売新聞が報じています。
いよいよ大手企業では、事業縮小や将来の収益確保のために、
早期退職を敢行しているようです。日本経済は、この先、荒
天が予想されます。多くの従業員が、大手企業から出ていく
ことになるでしょう。中小企業には、願ってもないチャンス
が生まれてくるように思われますが、大手企業の従業員は、
そう簡単に中小企業へ転職してくれません。
理由は、中小企業の経営には未来がみえないからです。日々
の業務追に追われているだけでは、仮に大手企業出身者が入
社してくれたとしても、早晩、退職するでしょう。
経営者に未来に対するビジョンがなければ人は定着しません。
大手企業でさへ人手不足の時代です。早期退職の対象となっ
た多くの人たちは、大手企業から大手企業への転職が一般的
ではないでしょうか。
そんな環境で未来がみえない経営をしていれば、大手企業の
社員に限らず自らの社員からも愛想をつかされるでしょう。
日産に限らず、業績不振になる大手企業は、これからもまだ
出てくることが予測されます。中小企業にとって、チャンス
となるかどうかは、ひとえに中小企業の経営者の未来に対す
る考え方と挑戦する姿勢にかかっています。
貴方は、第二のソニーになる気概はありますか。