会社の組織には、社員の全員がある目的にむかって、協同しな
がら仕事をするイメージがありますが、本当に、目標を作って
やっている人たちは、私の感じでは約5%くらいでしょう。
多くの人たちは、日々のルーチンワークをおこなっているだけ
ですが、それはそれで重要です。
日常的な業務が動かなくなるからです。
5%くらいの人たちは、集まって、それぞれ意思を目標に合わ
せて、コミュニケーションを取りながら会社の未来のために活
動しているというのが本当のところでしょうか。
たとえとして適切かどうかわかりませんが、線路に落ちた人を
助ける場合、駅にいる数名の人たちが集まって、この人たちが
コミュニケーションを取りながら協同作業をして線路に落ちた
人を助けるようなイメージでしょうか。
多くの人たちは、まわりからみているだけだと思います。大勢
の人たちが群衆のようになっていては、線路に落ちた人を助け
るどころではありません。
会社の組織も似たとこがあります。私の経験からすると5%程
度の人たちが組織を率いていました。
経営者とこの人たちが、良きにつけ、悪しきにつけ、会社の未
来を作りだします。
創業経営者の仕事のひとつは、5%のメンバーを探しだして会
社の未来を共に考え、いっしょに行動することで組織的な成果
を生み出していくことです。むずかしいことではありません。
会社の未来に責任をもつ人間たちによって組織の成果を出して
いくことで会社は、継続的に事業を継続していくことが可能と
なるからです。
多くの社員が線路に落ちた人たちを助ける必要はないのです。
むしろ、コミュニケーションが取れる少ない人たちで線路に落
ちた人を迅速に助けることが重要です。
会社という場所は、未来に勇敢に立ち向かっていける少数の人
たちの存在によってリスクをとり、危機を乗り越えて事業成長
させていくからです。