回転寿司は、お客さんが回転しながら入れ替わることで、席数
という容量を超えて、稼働率を上げ、売上を増やす戦術を採用
しています。一般的に、経営資源の稼働率を上げるには、まず、
その容量(この場合、席数ですが)一杯にすることを考えます。
各店舗でいえば、席を満席にすることです。店舗が有する席数
を満席にすることで稼働率を上げようとします。席を満席にし
て稼働率を上げることは重要なことですが、それだけでは、す
ぐに稼働率は下がってきます。
このため席数を満席にすることと併せて、席数に時間の稼働率
を取り入れることで、同じ容量(席数)でも、時間の経過とと
もに、いかに多くの人たちに何回も店舗を利用てもらうように
するか検討します。
いわば経営資源の回転率を検討することでしょうか。お客さん
は大切な経営資源です。回転寿司は、満席だけで儲けがでてい
るのではなく、時間的な稼働率で儲けを出しています。
回転寿司の経営は、お寿司が回転するよりも、より多くのお客
様が回転してくれているから儲かります。時間稼働率が非常に
高い業態です。
もっとも、わが家は回転寿司にいかなくなりましたが、その理
由は、楽しさやおもしろさがなくなったからでしょうか。
現在の回転寿司は、時間的な稼働率ばかりを追いすぎているた
め、遊び心がなくなったように感じます。
この頃、いっていませんから正確な判断はできませんが、この
ため一部の企業では、このことに気づき、遊び心取り入れた店
舗運営を構築しているようです。当然、時間稼働率を上げるた
めに必要な経営マネジメントではないでしょうか。
なにかを変えていかなければ、どんな業態でも飽きられてくる
からです。
この業態には、経営のヒントが満載でしょうか。