ドラッカーは、組織をして成果を上げさせるための、道具、機能、
機関がマネジメントである、と記しています。
組織をどのように運営して成果を上げるかは、きれいごとではな
く、マネジメントには確実な成果が求められます。変化の激しい
環境の中、限られたリソースのなかで、企業が掲げる高い経営目
標に向けて、マネジメント能力を発揮して成果を出すことが経営
者や管理職に求められています。
マネジメントは、いろいろな定義がなされていますが、実際は、
企業で働く人たちがそれぞれ考えながら、そして行動することで
独自のマネジメントが出来上がってきます。
その根源は人です。
経営者や管理職、あるいは社員たちによって、その企業における
独自性あるマネジメントをつくれるかどうかが、どのような時代
でも重要であり、企業に必須の要件です。
マネジメントがむずかしいのは答えがないからです。MBAで学ぼ
うが、よい大学をでようが、これまである答えだけでは、マネジ
メント機能を作ることができません。
経営者の強い意思と行動力によって、それが社風まで昇華しては
じめて独自性あるマネジメント能力がつくられてきます。
マネジメントとは、成果とともに出来上がる、人が介在する最大
の領域です。