年明け後、社員退職代行をおこなう企業が盛況のようだ。
長期休暇で自分が置かれていた状況をしっかりと把握すること
ができるからだろう。
若い人たちは、郷里でむかしの友人に会うことも多い。
現在企業を取り巻いている状況について情報を得ることもある
だろう。
いわゆる働いている企業環境を比較をすることになる。
昭和の時代、企業間の比較をしたところで金太郎飴社会だった
ので、どこも大差はなかった。
だが、現在は昭和ではない。
経営者が昭和の感覚しかもっていない場合、企業の凋落ははや
いだろう。
現在は、人がすぐにやめれる環境だ。
その気になって働こうと思えば、どこでも就職は可能だ。
また、これまで私がみてきた範囲では、経営者ほど意識転換が
むずかしい人種はいなかった。
理由は、成功体験にあふれているからだ。
だが、それが危ない。
経営者同士の集まりなど、お互いに見栄の張り合いの場だ。
そんな場は、よい話か、ほら話しかでないものだ。
中小企業の経営者ほど世間を知らい人間はいない。
もっとも、成功している中小企業の経営者は、自ら世間を知る
努力をしている。
しかし、このような経営者は極めて少ない。
だから、経営は着実に差がつく。
それでもこれまではなんとやっていけたが、人口減少社会では
働き手が簡単にみつけられなくなる。
メディアでは、去年の倒産内容は、人手不足倒産が多いと報じ
ていた。
当然だ。
昭和の感覚で経営していると、社員を失い経営は一気に瓦解す
る。
それだけ経営に対する経営者の感覚や姿勢が問われている。
会社の良し悪しは、経営者の差として見事にでてくる時代でも
あるが、本当の経営力を試せる時代でもある。
経営能力を磨くには、最高の舞台ができた。