経営センスを磨くには自分で考えて行動(実行)することが
大事だ、と思う。しかしそのためには自分で情報を得ながら、
しかもそこから感ずる直感を信じて動くことができる自分の
存在が必要だった。
特定の情報は、世の中を眺めていて、自分ではどこか違う、
あるいはどこか変だ、といったことを感じる力とも言える。
多く人達によって形成されている世論といったマジョリティ
ーとはまったく違うものだ。
ある人は、直感を磨いたうえで、もう一つ必要なことは、直
感どおり行動する勇気である、という。
勇気をもつには、自分を信じきることしかない、ともいって
いるが、自分を信じている者だけが行動できるということだ。
日本人には、かなり弱い部分である。体制追随型の人間が多
い社会構造になっている。
しかし今日、少子高齢化のお陰で社会変化がはやくて大きく
なっていることは良いことだ。これまであまり物事を真剣に
考えなくても社会生活が送れてきた時代から、自ら変化に対
応するため、自分で考え、自分で行動できる自立型の人間が
必然的に増えていくからだ。そのような人間が数多く出現す
ることで、またこのような人間に影響されながら自分で考え
て行動する人たちも多くなるだろう。
喜ばしいことである。
不況や経済の停滞は、人を強くする意味において富強となる。
また、今日のような高度情報化社会では、大量の情報が発信
されることで、この情報の海を自分に必要な情報を収集選別
して、自分で考えていきながら泳いでいかなければならい。
この意味で高度情報化社会、あるいはAI社会もまた良き環境
だろう。
世の中には特定の情報とみなんが知っている情報があるが、
行動を起こすとき、どちらの情報に基づくかは、大きな違い
を生み出す。サラリーマン根性の人は、みんながもっている
情報に基づいてしか行動できない。
ベンチャー精神をもつ人は、個人の直感に基づいて考えるが
、本来の直感力を磨きながら、もう一つ必要なことは、直感
どおり行動する勇気である。
勇気をもつには、自分を信じきることしかない。
行動するには、決断する勇気が欠かせない。