世の中の経営者は、社員へ語っているようだが、だいたいに
おいてわからせている。
多くの経営者は、耳に痛い話に耳を傾けない。むしろ俺(経
営者)の話をしっかりと聞け、という雰囲気を自ら作ってい
る。
本来、経営者は、社員の話をよく聞くことが大事だが、ほと
んど一方的に結論を伝えることが多く、会議ではなく経営者
からの伝達会へ変貌していることが多々あった。
あるキャピタリストは、取締役会の「空気を読む」ことの重
要性を話されていたが、実際の会議(取締役会)は、経営者
による一方的な説明会になっているため、そのなかで会社(
経営者)がもつ特有の空気(マイナスの情報)を読む、こと
が必要になるのだろう。
私は「しっかりと社員の話を聞いて社内の空気の流れを知る
」ことを、経営者に求めたい。
これができれば事業における現状の本質を理解できるし、真
摯な事業展開が可能となるだろう。
事業の答えは、まさにそこにしかないからだ。
また、取締役会には、すばらしい人材が集まっている。
このようなメンバーから貴重な話を聞かない手はない。
まさに、その場は宝の山だろう。
だが、メンバーを活用しない自分本位の経営者がいかに多か
ったことか。
事業がうまくはずがない。