「いつも信条にしてきた点だが、自分より優れた人物と付き
合うようにたえず努力すべきだとわたしは考えている。そう
すれば間違いなく、自分を高めていくことができる。そう考
えて行動してきたので、結婚相手に恵まれたし、ドナルド・
キーオという素晴らしい友人にも恵まれた。
ドン (ドナルド )・キーオと一緒にいると、上りのエスカレ
ータ—に乗っているように感じる。わたしという人間とわた
しの仕事を楽観的にみてくれているので、もっと目標を高め、
もっと自分を信じ、周囲の世界を信じるようになる。ドンと
付き合っていると、いつも何かを学べる。信じがたいほどの
力がある経営指導者なのだ。優れた経営者がとりわけ偉大な
成果をあげるとき、何かを自分で処理するのではない。周囲
の人たちを動かして達成する」とウォーレン・バフェット![]()
の言葉だ。
The Ten Commandments for Business Failure
より
ドナルド・キーオは、元コカ・コーラ社の社長だが、傍流企
業から社長へ昇進している。
多くの改革をやりとげ現在のコカ・コーラの礎を築いた人物
だ。
日本人にもわかりやすいマネジメントだ。
ソニー子会社時代を思い出す。
昨日書いたが、企業には「稼ぐ人」と「動かす人」のふたつ
のタイプが必要だ。経営者が、周りを動かして企業目標を達
成できるところは強い。
このような経営者が少ないのだが、当然だと思う。
人間性に関する部分なので、このタイプの経営者は、きわめ
て少ない。私の経験では二人だった。
だが、まわりの社員はよく稼いでいた。