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名言

徂徠訓、上役の心得について

荻生徂徠は、父方庵が綱吉の怒りにふれ江戸を追放され、
家族とともに母の実家のある現在の茂原市本納に移り住んで
います。
以前、私は、仕事の途中でこの地を訪ねたことがありました。
実家の後は雑草が生い茂る空き地でしたが、それでも徂徠の
地を踏んだという感動があったように記憶します。
また、JRの本納駅は、無人駅ですが、古き昭和のたたずまい
を残した駅舎でした。

荻生徂徠<徂徠訓/上役の心得>に、次のような言葉が残さ
れています。

一、人の長所を始めより知らんと求むべからず。人を用いて
始めて長所の現わるるものなり。
二、人はその長所のみを取らば即ち可なり。短所を知るを要
せず。
三、己が好みに合う者のみを用うる勿れ。
四、小過をとがむる要なし,ただことを大切になさば可なり。
五、用いる上は,そのことを十分に委ぬべし。
六、上にある者,下にある者と才知を争うべからず。
七、人材は必ず一癖あるものなり。器材なるが故なり。癖を
捨てるべからず。
八、かくして良く用うれば,事に適し時に応ずる人物は必ず
これあり。

多くの人間によって連綿と述べられてきたことですが、現代
日本社会(企業)の閉塞感は、ある意味「徂徠の心得」が払
底している様相でしょうか。

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