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経営

増収、増益でも問題があるときがあります

中小企業では、売上だけで仕事をしている会社をみますが、
利益がでていないことがよくあります。また、増収、増益で
も問題がある場合もあります。
損益計算書だけで喜んではおれないのです。

売上好調時こそ、経営の手綱をしっかりと握っておかなくて
はなりません。
先ず、売上予測ですが、数字には根拠がありますか。
多くの中小企業では、予測ではなく、予想なのです。
好調時に、売るべき商品がなかったというケースを経験する
からでしょうか、過去の経験から売上計画を意図的に大きく
していることをみました。

中小企業の経営では、今期が増収、増益でも次期ガクンと売
上が落ちていくことはよくあることです。
このような兆候をみつけるのが貸借対照表です。とくに売掛
金が急に増加することや棚卸資産の増加に関しては、注
意深くみておくことが求められます。
業績好調のようにみえて、業績が急降下することがあるとき、
売掛金の増加、棚卸資産の商品の急増、あるいは仕掛品の滞
留などがみつかれば、業績が悪化していく傾向でしょうか。

もっとも、受注生産や受注販売などのように、契約に基づい
て生産や販売をするような場合にも原材料などが増えること
がありますから、販売実態と棚卸資産の関係を管理部門では
チェックしておくことが重要です。
部門間の風通しがよい組織では、販売計画と生産計画のバラ
ンスがとれており、問題があれば適宜、販売部門と生産部門
の間で調整がされ、問題を最小限にする努力がされているも
のです。
中小企業では、部門間のコミュニケーションが悪いことで、
自社が置かれているポジションを見誤っていることもあり、
本来であれば、改善できる問題が放置されるようなケースが
あります。
経営者は、人を含めた組織機能をどのように構築するかに苦
労されていました。

本来、企業活動で利益がでていれば、キャッシュが増えるこ
とが普通です。
しかし、質が悪い利益の場合、利益がでているのにキャッシ
ュが減っていきます。
その分、売掛金や在庫が増加していきます。
その意味では、利益はたんなる見解にすぎませんが、キャッ
シュは現実なのです。
稼ぐ経営とは、キャッシュという現実に目を向けて、い
かにキャッシュを増やしていくか、という経営です。

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