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電子インボイス規格Peppol(ペポル)を理解しておく

Peppol(ペポル)とはなにか
国際規格「Peppol(ペポル)とは、受発注や請求にか
かる電子文書(請求書など)をネットワーク上でやり取りす
るための文書仕様や運用ルールの規格で、国際的な非営利組
織であるOPEN PEPPOLが管理しているグローバルな標準規
格です。
当初、ヨーロッパの公共調達の仕組みとして導入されました
が、その後BtoB取引でも利用が促進され、「Peppol(ペポル)
」に基づく電子インボイスの国際的な利用が進んでいます。
日本では、2020年末にデジタルインボイス推進協議会(EIPA
:エイパ)が国内向け電子インボイスの仕様を「Peppol(ペ
ポル)」に準拠させることを発表しました。

電子インボイス
電子インボイスとは、適格請求書等保存方式「インボイス
制度」において仕入税額控除に必須となる適格請求書を電子
化する仕組みのことです。わが国のインボイス制度は、2023
年10月から導入されています。

電子帳簿保存やインボイス制度を導入する背景
電子インボイス導入の背景は、グローバル経済の中で標準化
された仕組みを導入し、請求に関するコストなどを下げてい
くこと、さらに税法上の規則に基づき、適正な課税を実施す
ることです。
中小企業の経営者が理解しておかなければならないのは、イ
ンボイス、電子帳簿保存の制度化は、日本国内だけの問題で
はなく、グローバル経済の中で動いているということです。
また、このような標準化をすることで、企業は、多くの無駄
な事務工数を削減できます。また、海外企業との取引や海外
進出する場合など、必ず必要になる制度です。

中小企業の経営者の一部の方は、日本国内だけの問題であり、
現状の事務作業で問題がないため、あまり危機感がありませ
が、適正な納税だけでなく、事務工数の大幅な削減が可能で
あり面倒な手続きから解放されます。他方、このような対応
ができない企業では、対応できている企業からみれば、相当
遅れている企業であり努力が足りないとみなされ、企業間取
引にも大きな影響を及ぼすことが考えらえます。

時代は、私たちが考えているよりもはやいスピードで動いて
いるようです。企業間格差は、このような対応の差から生ま
れるのでしょうか。企業を成長させていく経営者ほど、この
ような時代の転換点に敏感です。また、将来の展望を踏まえ
て積極的な投資をされているものです。
現在、中小企業の場合、言葉だけに踊らされてはいけません
が、DX(デジタルトランスフォーメーション)補助金
どが
あり、それらを活用してデジタル化を進めておられるケ
ースをみかけます。

【参考】

資料:freee

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