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経営

勢いがありすぎるのも不自然か

連日、メディアで話題になっている中古車企業ですが、あま
りにも勢いがありすぎて不自然だ、と思っていましたが、や
はりというか、問題が発覚しました。詐欺まがいの問題です
から深刻な状況でしょう。

国内産業のおかれた立場は、少子高齢化の影響を受けて毎年
需要が下がっていく市場です。
人口減少が急速に進む社会の中で経済を維持するには、人口
という数が減っていくのに対応して、一人当たりが生み出す
価値を上げていくしかありません。いわゆる生産性向上です。
しかし、日本社会はいまだ安いものを大量に作り、売るとい
う昭和の拡大路線を進んでいる企業も多く存在します。この
ような企業ほど現場に過大なノルマをかけるものです。もち
ろん、店舗数を増やすことで競合他社の売上を奪うことがで
きますが、店舗を開設した翌年から成長しない経済の中で苦
しむことが想像されます。

昭和と違い毎年経済が成長するわけではありませんから、現
場に前年対比何パーセントアップの目標数値を与えれば、現
場は売上獲得でもがくことになります。それでも経営マネジ
メントが現況を細かく把握しながら経営をおこなっていれば
よいのですが、中古車業界をはじめ売上拡大・国内産業型の
企業では、だいたい勢い型の販売スタイルしか確立させてい
ないのではないでしょうか。テレビCMの迫力は、この時代
でも強烈なインパクトがあるのですから、競合他社からシェ
アを奪うことにつながるでしょう。そうそう無理な経営をす
ることはない、と私は考えています。

修理費の不正水増しは利益確保だったのかもわかりませんが、
中古車の販売事業を経験した私の記憶では、この業界の利益
率はよく、現状ではそれほど無理をすることもないような気
がします。
この企業は、上場企業ではありませんから財務内容はわかり
ませんが、無理をする理由がその中にあったのでしょうか。
真相は、今後を待つほかありませんが、昭和の販売から抜け
出せない企業では、上場企業を含めて、不正に手を染める確
率が高くなる時代にはいったということです。残念ですが、
まだ不正でぼろがでる企業がでてきそうな気がするのは、私
だけでしょうか。

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