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会計基準

会計基準からみる日本の課題とチャンス

世界でみる会計基準は、国際財務報告基準(国際会計基準、
いわゆるIFRS)、米国会計基準、日本基準と三つの会計基
準があります。IFRSは、2005年EUで強制適用されたのを
皮切りにカナダ、アセアニア、中国、インド、韓国、ASEA
N諸国、アフリカ諸国など世界の主要国で採用されていま
す。IFRSを正式採用していない主要国は、米国と日本だけ
です。

米国は、IFRSを正式採用していませんが、IFRSと米国基準
の統合を狙っており、着々と準備を進めています。その意味
では、日本基準はガラパゴス化していくでしょう。日本国内
だけで適用されるマイナーなルールです。一時、日本もIFR
Sを強制適用するといっていた時代がありましたが、米国が
強制適用を見送ったことにより、日本も強制適用を見送りま
した。日本では、2010年からIFRSは任意適用になっています。
現時点では、日本においては、IFRS、米国基準、日本基準、
修正国際基準(日本が勝手に修正したものだが、1社も採用
していない)のいずれも選択できる唯一の国です。日本では、
IFRSを選択している企業は10%未満でしょうか。ただし、採
用している企業の時価総額は、約45%ほどになるでしょう。

ここから見えてくるものは、多くの企業がいかに国内市場に
頼っているかではないでしょうか。本来であれば、市場が縮
小していく国内から海外へ出ていくには会計基準をIFRSや
米国会計基準に変更していかなければなりません。今だ、こ
れまでの市場規模の幻想の中で経営をおこなっている姿その
ものです。ソニーが米国会計基準を採用したのは、1961年で
す。そのソニーも2021年からIFRSへ会計基準を変更していま
す。

すばやく動ける中小企業ほどIFRSを導入しながら海外へ打っ
て出る機会が訪れています。なにごともいきなりはできませ
ん。自らのおかれた状況の中でチャンスを作るのです。その
ためにIFRSの知識がある公認会計士さんと連携を取り、会計
の見直しだけではなく、ガラパゴス化、縮小化する国内市場
からどのように脱出していくかを、常に、考えておかなけれ
ばなりません。チャンスは、いつの時代でも自らの力で切り
開いていくものではないでしょうか。小回りが利く中小企業
にはチャレンジできる時代が到来しています。今、約90%の
上場企業が国内を中心に経営しているのですから、市場が縮
まる国内で無用な競争をしている場合ではありません。しか
も、市場は、東アジアという身近にあります。ソニーが米国
へでたときを考えれば、現代は、あらゆるインフラが整備さ
れており十分戦える環境ではないでしょうか。そのベースが
IFRSです。

【参考】

資料:エイアイエムコンサルティング(株)
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