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資本的支出

資本的支出か、修繕費か

中小企業における経理記帳をしていると、固定資産の修繕や
改良に支出した経費は、資本的支出か、修繕費かという課題
に結構直面します。そもそも資本的支出とは、その固定資産
の価値を高め、または耐久性を増すこととなると認められる
ものをいいます。他方、修繕費は、その固定資産の通常の維
持管理のためのもの、あるいは毀損した部分を原状回復する
ために必要と認められるものをいいます。
ただし、現実にはその判断が非常に難しいです。

大枠の判断基準は、下図をみてください。また、中小企業者
の場合は、少額減価償却資産の特例があります。取得価額が
30万円未満のものであって、取得価額の合計が年間300万
円に達するまでの金額については、一括で損金の額に算入で
きる、という特例です。この特例は資本的支出として資産計
上したものについても適用できるか、ということですが、原
則はできないことになっています。ただし、その資本的支出
が、単独資産としての機能が資本的支出となった場合、さら
に機能が付加されたものである場合など、実質的に新たな資
産を取得したと認められる場合には、少額減価償却資産とし
て一括償却することが可能になっているようです。

どちらにしても判断がむずかしいことが多いですから、税理
士さんへ確認して対応していくことが一番です。
私は、今でも簡単に判断がつかないものは、顧問の税理士さ
んへ確認することにしています。経理の中でかなりやっかい
なところですから慎重な対応を心がけています。

【参考】

資料:エヌエスアカウントスタッフ
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