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コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンスが叫ばれるが?

コーポレートガバナンス(企業統治)とは、企業がステーク
ホルダー(下図参照)を考慮して透明かつ公正な意思決定を
迅速に行うための仕組みです。株式会社東京証券取引所が出
しているコーポレートガバナンスの主要な原則をまとめたコ
ーポレートガバナンス・コードには以下の内容が説明されて
います。

1.株主の権利・平等性の確保
2.株主以外のステークホルダーとの適切な協働
3.適切な情報開示と透明性の確保
4.取締役会等の責務
5.株主との対話

有価証券報告書には、上場しているすべての企業のガバナン
ス情報が記載されていますが、どれも同じようなものにみえ
てしまうのは、私だけでしょうか。一言で言えば、代わり映
えしない、ということでしょう。
それはそうでしょう。形式的な書面だからです。実態が伴っ
てはじめて機能します。各企業が機能するガバナンス形態を
とっているのか、とおもわず思ってしまいます。理由は、こ
れでもか、というくらいの不祥事の多さでしょうか。

むしろ、これから株式公開を目指す企業は、未上場のうちか
ら自社独自のガバナンス形態を確立しておくことが重要でし
ょう。私がみてきた範囲で、上場を目指そうとしていた企業
は、どこも上場準備からドタバタしており、社員の教育を含
めて困難の塊だったでしょうか。業績だけで上場を目指そう
とすれば手痛いしっぺがえしをくらいます。業績を伸ばせば、
それだけで証券会社など上場を餌(言葉は悪いですが)とす
る企業が集まってきます。さも、上場は簡単なことのように
話をするのでしょうが、経営者はここで立ち止まって検討す
ることが大切です。
私が在籍した企業では、一社だけ立ち止まることをした経営
者がいました。当然ですが、順調に業績を上げ、規模を拡大
しています。

本来であれば、業績向上がうまくいっているタイミングでガ
バナンス構築のためのプロジェクトを立ち上げ、社員全員参
加で対応していくことが重要です。お金もかかります。それ
を超える業績を出していくことが求められます。さらに、ガ
バナンスにおける独自性です。上場してからガバナンスが効
いていないわけがわからない企業であってはなりません。
将来性ある上場企業になるためには、あくまで原理原則に基
づく対応をおこない、さらに自社の独自性あるガバナンス機
能を構築できるかどうかが問われるでしょう。

【参考】

資料:kaonavi
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