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経営

日本企業のPBRを考える

東証は、市場の魅力を高める狙いで再編をおこないましたが、
依然として稼ぐ力が弱い企業も多く、資本コストを意識した
経営、例えば、市場の評価のひとつであるPBRが1倍を割っ
てしまう企業に対し、改善策の開示などを求めている、と報
道されました。
PBRとは、株価が割安か割高かを判断するための指標で、こ
れが1倍未満となることは、企業が解散したときに株主の手
元に残る「解散価値」より株価が低いことを意味します。

各国のPBR比較図(下図)をみると、違いが顕著ですが、日
本企業が欧米企業と同じように成長を前提とした企業運営が
できるのか、と私は感じています。もちろん、成長を前提に
企業価値を高める企業が多くでてくることを願っていますが、
現状においてなかなか厳しいのではないでしょうか。

東証がいくら要請してもトヨタなどの有力企業では、自社の
業績を経済成長にリンクさせながらROEを上げていく経営に
なるのではないかと、想像しています。
ある学者の方の理論上の試算では、PBR<1の場合は、ROE
の向上を目指すことしか選択肢がなく、PBR<2の場合は、
企業の成長よりもROE向上を目指すべき、PBR>2以上の場
合は、成長を目指すべきだ、とされています。
デュポン公式は、ROEを向上させるためには、「収益性を高
める」「資産の効率性を高める」「借入を増やす」という方
法が効果的だ、とされています。

直近のデータでは東証プライム上場企業の約5割ほどがPBR
<1ですから、そもそも欧米型と違う経営スタイルなのかも
わかりません。東証の見解自体が無理筋な要請なのではない
か、と私が少し違和感を覚えただけでしょうか。日本の大企
業に成長性(投資等を積極的におこなわせる)を優先させる
ことができるのか疑問をもつ一人です。東証グロースなどか
ら成長性が高い企業が生まれてこない限り、東証の要請は、
なかなか難しい課題なのかもわかりません。
昔のソニーのような企業の存在でしょうか。現在でもソニー
のPBRは2以上ですが。。。

【資料】

資料:myINDEX
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