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経営

企業の未来を創る経営者の言葉

ソニー子会社へ入社して早々、直属の上司がなにやら文句をいっ
ているのでした。文句の内容は、社長が「事業部からの業務委託
料をすべて返せ」といっている、ということでした。直属上司は、
この企業の設立からかかわっており、事業計画を策定したメンバ
ーの一人でもありました。

事業計画では、第一期は事業部からの業務委託料で黒字にする計
画だったようです。2~3年程度このような体制を続けて徐々に
業務委託料依存から脱却させる計画だったようですが。。。
創業期の社長は、これに真っ向から反対したわけです。自ら収益
を出せ、ということです。当然、直属上司など設立メンバーはぶ
つぶつ言ってましたが、この社長、そんなことはまったく気にす
ることなく事業計画のやりなおしを命じました。

現場は大変だったと思いますが、私は平社員で傍観者でしたが、
上司たちは事業計画を作り直して、再スタートすることになりま
した。
結論から言えば、適切な経営判断です。その後、一期は赤字だっ
たように記憶しますが、二期以降は黒字化しながら、この企業は
急成長していきました。

大手企業の子会社ではよく見られる光景のようですが、事業部か
らの業務委託料で仕事をしていけば依存体質になります。利益責
任が不明確になり、従業員のモチベーションは下がります。
この経営者(社長)は、「お前たちが脱却したかったことだろう、
同じことをまたやるのか」と、一喝。

私は、この言葉が、この企業の未来を決めた、と信じています。
それほど経営者の言葉は重たいと思います。

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